邦題: ゴッドファーザー
原題: The Godfather
公開年: 1972年
収録時間: 175分
IMDb評点: 9.2
私的評価: 9.6
ジャンル: クライム、ドラマ
出演者: マーロン・ブランド、アル・パチーノ
監督: フランシス・フォード・コッポラ
『ゴッドファーザー』は、公開当時マフィア映画がヒットしていなかったことで製作がちゅうちょされたのに、結果的に大成功してしまった皮肉な作品です。
そこで、皮肉を感じるトリビアを集めてみました。
語り手はなぜか、マーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネがかわいがっていたネコです。
【PART1】
我輩はネコである。名前はない。あったかもしれないが、まあどーでもいい。
我輩はパラマウント社の敷地内でマーロン・ブランドさんに見つけられた。脚本にはもともと書かれていなかったけれど使えると思ってもらえたのだ。
でも、ヒニクなことが起こった。
オープニング場面でブランドさんにかわいがられたとき我輩はとても気持ちよくなり、のどをゴロゴロゴロゴロと鳴らしてしまったのだ。
そのため録音後のブランドさんの声が聞き取りづらくなってしまい、結局せりふのほとんどがアフレコで収録されることになった。
申し訳ニャいことをした。
【PART2】
監督のコッポラさんはこう言っている――
「“ドン・コルレオーネ”という言葉はイタリア語の間違った言い回しだ」
「イタリア語で誰かを“ドン”と呼ぶのは英語で“アンクル(おじさん)”と言うようなものだ。だから“ドン・マイケル”、“ドン・ヴィトー”が正しい」
「原作者のマリオ・プーゾはイタリア語ができないから分からなかったのだ」
ヒニクなことに、この言葉はいまや大衆文化にとってニャくてはならないものになっている。
【PART3】
撮影監督のゴードン・ウィリスさんは、薄暗い照明を使うことで“プリンス・オブ・ダークネス”とあだ名を付けられていた。
パラマウントの重役たちは当初画面が暗すぎると思ったらしいが、ウィリスさんとコッポラさんからファミリーの仕事の後ろ暗さを強調するためだと説得された。
ヒニクなことに、暗くすることでいい映像にニャったのだ。
【PART4】
馬の首のシーンは動物愛護運動家に抗議されだそうだけど、コッポラさんは雑誌でこう語っている――
「映画ではたくさんの人が殺されているのに、みんな馬のことを気に掛ける」
「セットでもそうだった。首が届くと多くの動物好きのスタッフが動揺した。ワンちゃんが好きな連中だ」
「そのワンちゃんの餌のために1日で200頭の馬を解体するペットフードの製造業者から首を調達したというのに」
ヒニクな“ニク”の話だニャ。
【PART5】
コッポラさんは撮影準備段階のときに自宅で非公式のスクリーン・テストをした。相手はアル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートンの4人だ。
その結果に感心しなかったプロデューサーが公式のテストを開催するよう主張し、スタジオ側は42万ドルを費やしてテストを行った。
でもヒニクなことに、コッポラさんが初めに望んだ俳優さんたちがニャっぱり選ばれた。
【PART6】
ルカ・ブラジ役のレニー・モンタナさんはマーロン・ブランドさんとの共演にとても上がっていて、二人の初めてのテイクでせりふをとちってしまった。
ところがヒニクなことにコッポラ監督は演技ではない緊張感が気ニャ入り、そのカットを使うことにした。
ブラジがドンヘの挨拶を練習するシーンは後で撮影されたのだ。
【PART7】
パン屋のエンツォがヴィトーを見舞うため病院を訪れるが、エンツォ役の俳優さんはそれまでカメラを前に演じた経験がなかった。
だから通り過ぎるマフィアの車を警戒するときの身震いは本物だった。
これまたヒニクなことに、緊張がいい結果につニャがったのだ。
【PART8】
原作者のマリオ・プーゾさんによれば、歌手役のジョニー・フォンテーンはフランク・シナトラをモデルにした人物ではなかったそうだ。
が、ヒニクなことに世間ではそう思われてしまい、シナトラは憤慨した。
レストランでプーゾさんと会ったとき、乱暴な言葉を浴びせ脅すまねをしたのだ。映画自体にも激しく異を唱えていた。
そんな事情があってジョニーの出番は少なくニャってしまったのだ。
【PART9】
コッポラさんは妹のタリア・シャイアさんにオーディションを受けさせたくニャかった。
コニー役には向かないタイプであり、身内びいきを非難される心配もあったからだ。
だがヒニクなことに、共同で脚本を担当していたプーゾさんに頼まれてしまい、オーディションをOKすることになった。
【PART10】
ジャンニ・ルッソさんはカルロ役を手に入れようと犯罪組織のコネを使った。
撮影班を用意して自分でオーディションの映像を撮り、プロデューサーに送りつけることまでした。
ところがマーロン・ブランドさんが、経験がないという理由で彼を嫌がった。
ルッソさんは逆上して、ニャンとブランドさんを脅しに行ってしまった。
しかしヒニクにも、この向こう見ずな行動が怪我の功名となった。
ブランドさんは彼が芝居を打っていると勘違いし、役に向いていると確信するようになったのだ。
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