最初にIMDbのレビューを紹介します。
その後でコメントを記しました。
IMDbレビューより
【その1】(2006年8月の投稿)
「主役以外の俳優の演技に弱点がない。
とりわけ、ジョン・カザール(フレド)とリチャード・カステラーノ(クレメンザ)の抑えた演技はすばらしい。
カステラーノはまさにクレメンザそのものだったと思うほかない。役に本物の感触をもたらしている。
ジョン・カザールは、問題児のフレドを生き生きと見せた。
ファミリーの評判を汚さぬよう必死でありながらも父親の望む子にはけっしてなれないとわかっている弱いフレドが目に入ってくる」
【その2】(2002年3月の投稿)
「われわれは、主人公とその周囲にたくさんいる中途半端なキャラたちをただ見ているわけではない。
マイケル・コルレオーネの登場時間がもっとも多いとはいえ、あらゆる人物がその人なりにこの世界の中心にいるのだ。
見る側はさまざまなキャラに自分を重ね、その人間やその人間のもつストーリーがどう作品に組みこまれているのかを観察できる。
多重なストーリー展開で膨れすぎた映画がここ何年かでたくさん公開されている。
そんなものよりこの映画のやり方のほうがはるかに効果的だ」
(コメント)
作品の人気を支える要因のひとつがどの登場人物も魅力的であることだ。
原作での各キャラの描写や役者の演技はもとより、コッポラ監督が熱心にすすめたキャスティングやリハーサルが大きな実りにつながったと思われる。
最初のリハーサルはニューヨークのレストランで行ったそうだが、そこでコッポラはテーブルをセットし俳優たちに食事をさせている。
メンバーは、マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ジョン・カザール、ロバート・デュヴァル、タリア・シャイアだ。
監督は自著の『フランシス・フォード・コッポラ、映画を語る』(フィルムアート社)でこう語っている――
「食事が終わると、そこには初めてファミリーが存在していたのだ。そしてその間にもたらした彼らの関係性は、映画の撮影中に次々とやってくる困難の間も、ずっと維持し続けた」
皆が生き生きとした演技だったのもうなずける。
2番目のレビューの最後の一文は何に対しての批判かよくわからないが、いくつものストーリーを重ねるよりも一本のストーリーのなかに多彩なキャラをうまく盛り込むほうが大事だと言いたいのだろうか。
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