映画『オッペンハイマー』  ―2023年全米週末興収トップ10作品(ドラマ編12)―

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     邦題: オッペンハイマー

     原題: Oppenheimer

    公開年: 2023年

   収録時間: 180分

   IMDb評点: 8.6

   ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史

    出演者: キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・ジュニア、フローレンス・ピュー

     監督: クリストファー・ノーラン

     概要: 第二次大戦中に原爆開発を主導した理論物理学者のロバート・オッペンハイマーを描いた伝記映画

ランクイン回数: 3回(8月6日時点)









IMDbのレビューから4つ紹介します。


最後のひとつはレビューというよりも日本の敗戦についての見解になっています。





【その1】

「有名な歴史上の人物を主役とした心理スリラーであること。そこに力を注いだところが本作最良の側面である。


ある時点で心理ホラー映画に転じたりもする。非常に恐ろしいスピーチを含む場面がひとつあるのだ。


これまで一般に知られてきた歴史を扱ったストーリーでありながら、極めてサスペンスにあふれた瞬間を表現することもできている」






【その2】

「簡単に言えば、テクニックの傑作である。サウンドデザイン、音楽、撮影、そして演技はそれぞれの分野のピークに達する。


原子爆弾の開発がアメリカや世界に与えた政治的インパクトを描いている。


しかしながら、進行のペース、長い上映時間、そして重苦しい政治状況が問題だ。オッペンハイマー自身に影響した事柄から観客の目をそらしてしまっている。


そうでなければ力強い映画なのに」






【その3】

「とっくに承知の話を聞かせようと絶え間なくしゃべり続ける子どもに耳を貸すばかり、といった気分だ。しかもいたずらに複雑な語りになっている。


目新しいものはたいしてなかった。原爆の物理についてもそうだし、あの時代のマッカーシズムがどんなふうだったかもあまりつかめなかった。


オッペンハイマーは赤狩りになんだか追われてしまうのだが私に理解できる本当のわけはわからないままだった。ほとんど最後まで。


どうやら水爆の利用に難色を見せていたことが理由のすべてらしいが」






【その4】

「あの爆弾は日本本土への侵攻を避けるためではなかった。補完するものだった。


それに日本の指導部は広島や長崎の爆撃を考慮すらしていなかった。彼らがアメリカに屈したのはソ連が対日参戦したからである。


それによって満州や朝鮮における日本の植民地のみならず日本固有の領土である北海道も脅かされたのだ」







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