映画『関心領域』  ―2024年全米興収トップランク作品(ドラマ編1)―

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     邦題: 関心領域

     原題: The Zone of Interest

    公開年: 2023年

   収録時間: 105分

   IMDb評点: 8.0

   ジャンル: ドラマ、歴史、戦争

    出演者: クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー

     監督: ジョナサン・グレイザー

     概要: 第二次大戦中、アウシュヴィッツ強制収容所の所長だったルドルフ・フェルディナント・ヘスが、(収容所に隣接した)庭付きの家で家族とともに豊かな生活を送る









IMDbのレビューから3つ紹介します。




【その1】

「すぐ隣りであるにもかかわらず、意外にもそこで起きているホロコーストの様子がまるで目に入ってこない。


その蛮行や虐殺は遠方の叫び声からわかるだけだ。または夜間の炎から。あるいは日中の煙から。


この一家の汚れのない水々しい環境は、すぐそこの場所で行われている大規模な皆殺しと相反している。


身の毛もよだつ出来事を想像にまかせることで伝えた傑作だ」






【その2】

「見やすい映画ではない。だが強力かつ重大な一本だ。


尻込みせずに人間のもっともダークな側面に立ち向かうも、それを利用したりセンセーショナルに取り上げたりすることがない。


難題を問うも、安易には答えない。


鑑賞後、間をおいてからつきまとわれる映画である」






【その3】

「敬意を表する。


目新しくもないものとして悪を描いたこの映画へのジョナサン・グレイザー監督のアイデアに。


ただ、公開作には問題があるように思う。


とりわけ今日の風潮においてだが、本作を見る必要のある人たちは見ようが見まいが、何も気づかないかもしれないのだ。


たしかにアウシュヴィッツの外側が舞台ではある。疑う余地もない。


しかしそれ以外のすべてがじつにわかりにくい。


要点を銘記させるために、一度くらいはいかにも悪いナチスを出しても害はなかったのではないか」







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