映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(ドラマ編8)―

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     邦題: ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命

     原題: One Life

    公開年: 2023年

   収録時間: 109分

   IMDb評点: 7.6

   ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史

    出演者: アンソニー・ホプキンス、ヘレナ・ボナム=カーター、ジョニー・フリン、レナ・オリン

     監督: ジェームズ・ホーズ

     概要: 第二次世界大戦前にドイツ支配下のチェコスロバキアから多くのユダヤ人児童を避難させたイギリスのシンドラー、ニコラス・ウィントンの伝記映画

ランクイン回数: 1回









IMDbのレビューから3つ紹介します。




【その1】

「テレビでニュースを見れば何が目に入るだろうか?


そこにあるのは同じ人に対する人間の残酷さだ。ウクライナ、ガザ、等々、等々。


人類が信じられなくなるほどに。


いや、ほんとうにそうなってしまう。たまには最高の人間らしさを描く物語でもなければ。


(中略)


この映画には2つのパートがある。


ジョニー・フリン演じる若きウィントンとアンソニー・ホプキンスによる老いたウィントンで構成されているのだ。


どちらの役者も卓越の演技だった。


ウィントンの母親役であるヘレナ・ボナム=カーターもまた優秀だ。彼女が息子について思うことを役人に話すシーンは何物にも代えがたい。


だが、映画のもっとも重要な側面はそのメッセージにある。


まだまだ人の思いやりはこの世界において力をもつという。


誰もが状況を変えられる。


善行でないことは、多かれ少なかれ、無駄に終わるのだ」






【その2】

「回想のなかで葛藤するニコラスをわれわれは見る。


大勢の子どもたちを救ったのはたしかだ。


一方、はるかに不幸なまま終わってしまった子たちへの罪悪感から彼は逃れられない。


映画がそういった角度で人間ニコラスに取り組んだことに私は満足した。


マイナス面をまったく無視し、その行為のプラス面を描くばかりのほうがたやすかったろうに」






【その3】

「映画の質を損ねる事柄がいくつかある。


ペースはちょっと問題だ。場合によって展開に慌ただしさがある。


そうでないときはより締まった編集ができたのではないかと思えたりする。


撮影はといえば、物語にとって刺激的な背景を提供してはいても、この手の話に必要なグッとくる重みがいまひとつだった。


過度に感傷を誘いそうなシーンもあって、時として映画の信ぴょう性をおとしめている」







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