映画『スーパーマン(1978)』は今、どう見られているのか?  ―人気作の現在地(アクション編3)―

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   邦題: スーパーマン

   原題: Superman

  公開年: 1978年

 収録時間: 143分

 IMDb評点: 7.4

 私的評価: 6.0

 ジャンル: アクション、アドベンチャー、SF

  出演者: クリストファー・リーヴ、ジーン・ハックマン、マーロン・ブランド

   監督: リチャード・ドナー

   概要: 外宇宙から地球へ送られてきた孤児が成長し、正義の使者として超人的なパワーで活躍する







2023年以降に投稿されたIMDbレビューから10本紹介します。


そのあとにコメントを記しています。





【革新的で絶対的な……】

「当時の映画界にとって革新的だった、スーパーヒーロー映画をはやらせはじめた絶対的名作。


この映画なら私は何回でも見ることができそうだ。


使用しているテクノロジーは今日でもすごく見える。時代を考慮すればよりいっそうの感動ものだ」






【役者たちがとても……】

「クリストファー・リーヴがいとおしい。


たとえ短いものであったとしても、これが彼の素晴らしいキャリアの始まりだった。


すてきなロイス・レーンを演じたマーゴット・キダーとは最高に相性がよかった。


レックス・ルーサー役のジーン・ハックマンもとても愉快に気の利いたジョークを発している。その演技は主役のお株を奪いそうなほどだ」






【あの音楽がかかると……】

「ジョン・ウィリアムズのあの音楽はこの映画にたっぷりと味を与えている。聴くたびに巨大な何かがやってくる感じなのだ。


もちろんそれは、スーパーマンである」






【ほんとうに胸が……】

「どのシーンにもほんとうに胸を熱くさせる楽しさがある。


何かの主張を押しつけようとはしていない。


人は飛べると信じさせたいだけなのだ」






【聖書のような……】

「スーパーマンのストーリーはじつに聖書的である。この映画はそこがなんともうまい。


私の得た価値あるテーマは、われわれは皆、理由があってここにいること、そしてそれをまっとうするために最善を尽くすべきということだ」









【スーパーマンになるには……】

「人生ではたくさんの困難にぶつかる。


だが思いやりを忘れず、周囲で苦しむ人を理解し、また困っている人々を助ける方法を見つけようと努めるかぎり、あなたは大半の人間よりもよくやっている。


それが、スーパーマンになるということなのだ」






【アメリカ人として見ると……】

「私は71歳で、この映画を長年繰り返し見てきた。


いつも心を揺さぶられる。笑ってしまう。真実、正義、そしてアメリカ人の生き方を応援させてくれる。


今年公開される2025年版が楽しみだ。


スーパーマンをまだやるということは、アメリカ人がこれまで以上に彼の物語を必要としているのだと思う」






【初公開時に見ていてこそ……】

「正直に言うと、初公開時に見ていない人がこの名作を判断できる立場にいるとは思えない。


われわれは前年に『スター・ウォーズ』に驚かされたばかりだった。


映画の可能性における途方もない躍進にうちのめされ、まだ立ち直ることができていないときに、この作品に出会ったのだ。


1978年の技術でスーパーマンをもっともらしく飛ばすのはけっして簡単ではなかった。


映画館での興奮はまさに電撃的だった」






【非難する気になど……】

「レックス・ルーサーはひどくマンガくさい。そのわりにユーモアはぎこちないばかりだ。


が、私が言っていることはまったく非難ではない。


この1978年の作品を見ながらとても楽しい時間をすごせたからだ」






【認めるしか……】

「2024年にこれを見ると合格点をつけるのは難しいところだが、つけなければいけないような気がする」







《コメント》

ストーリーもキャラもアイデアもあまりにマンガっぽくてついていけないという酷評も当然あった。いっぱい。


が、さすがに50年近くも前の映画だからかおおむね舌鋒が丸い。


上記にあるように「合格点を与えないといけない気がする」みたいなことを言ったりする(笑)。


ただ、アイアンマンでもバットマンでもスーパーマンでも作品についてはともかく、主人公について悪く言う人はまずいない(言ったら殺される(汗))。


いかにもアメリカや聖書を思わせるこの古い物語のリブート作が今年公開されるのは、現在の「MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)政権」の再登場と何か関係があるのだろうか?





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