邦題: チャイルド・プレイ
原題: Child's Play
公開年: 1988年
収録時間: 87分
IMDb評点: 6.7
私的評価: 6.8
ジャンル: ホラー、スリラー
出演者: キャサリン・ヒックス、クリス・サランドン、ブラッド・ドゥーリフ
監督: トム・ホランド
概要: 息子の欲しがる人形を安く手に入れた母親が、連続殺人犯の魂が宿っていると知らずにプレゼントしてしまう
2023年以降に投稿されたIMDbレビューから10本紹介します。
そのあとにコメントを記しています。
【この映画のマジックとは……】
「彼はほんとうの生き物みたいに動く。本作のマジックの大部分はそこにあるのだろう」
【声の演技がとても……】
「チャッキー役のブラッド・ドゥーリフによる声の演技は傑出している。
このキャラクターにシリーズの代名詞となる邪悪な魅力とブラックユーモアを吹きこんだ」
【スタイルのかたまり……】
「小さな男の子みたいな人形がひどく凶暴な騒ぎを起こしたり、汚い言葉や脅し文句を吐き出してばかりいる。
見ていてなんともおかしかった。
何はともあれ、チャッキーというキャラはスタイルのかたまりだ」
【恐怖への飛び込み台……】
「親が子どもに対して抱く恐れと子どもが世界に対して抱く恐れの、その双方への飛び込み台としてつくられた作品である」
【人形は知っている……】
「『フライトナイト』のときと同様にホランド監督はわかっている。
こういった現代の空想ものは、主人公が自分の話を皆に信じさせようともがくときにこそうまくいくと。
絶望感にうってつけの状況なのだ。これはいかにも怖い。
少年や母親の言うことなど誰も信じないと、人形は知っているのである」
【子役がもう最高……】
「とにかく、私はこのアンディという名の男の子が好きだ。彼こそ主人公である。すごくいい演技だった。
見た目も気に入った。とても愛らしいのだ。髪がいい。
この少年がアンディ役に選ばれてよかった。そうでなければこれほどの映画にはならなかっただろう」
【ミーガンと比べ……】
「『M3GAN ミーガン』は『チャイルド・プレイ』に刺激されながらもじつはより優れた映画となっている。
ストーリーやキャラのバックグラウンドに独自の味があるのだ。
思うに、リメイクよりもインスピレーションを得てやるほうがずっといい」
【こうすればもっと……】
「『チャイルド・プレイ』には欠点もたしかにある。
一部の脇役は描き方が不十分だし、ベテランのホラーファンがありきたりと感じそうな定番に頼った展開もある。
さらにはペースが鈍るときも。短くすれば勢いを失わないで済んだようなシーンがあるのだ」
【名作ではなく……】
「ファンはこれを“名作”と言うらしい。
しかしそれは勝手なレッテルだ。せいぜいカルト映画である。
“カルト”と“名作”は別物だ。
抗議されそうだが、『チャイルド・プレイ』は言葉の真の意味において“名作”ではないし、そうなることもない」
【今でも通用するというのは……】
「公開後30年以上たつのに今日の基準でもまだ通用する。それは何か重要なことを物語っている」
《コメント》
ボロクソに突っこみまくる酷評もあるにはあったが少数派である。
悪霊人形がターミネーターのように暴れまくるお話なんだからマジメに見てはいけない。
ホラコメのマンガみたいなものだ。
ただしひとつだけ、何度見ても恐ろしい瞬間がある。
あの“電池”のシーンだ。
スプラッターとかジャンプスケアとかに頼らない何でもない場面でこれほど怖いものは珍しい。
絶対にありえないことが普通の日常で起こるのがいちばん怖そうだ。
某ヒット作にあった“テレビから人が出てくる”みたいな。
誰もいないはずの家の中に人影が見える程度でもけっこう怖い。
車のブレーキを踏んでも止まらないなんてあったら相当怖い。
飼い猫が笑ったとかだと怖くて笑ってしまいそう。
生卵を割ったら黄身が2つというのはあるが全部黄身だったら怖さで笑えない。
あるいは運動後に体重が1kg落ちたらうれしいだけだが、逆に1kg増えてたら顔が青ざめそう。
2kgなら気が狂いそう。
3kgだったら死にたくなりそう。
てか、死ぬ。
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