映画『ゴーストバスターズ』は今、どう見られているのか?  ―人気作の現在地(ユーモア編1)―

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   邦題: ゴーストバスターズ

   原題: Ghostbusters

  公開年: 1984年

 収録時間: 105分

 IMDb評点: 7.8

 私的評価: 6.1

 ジャンル: アクション、コメディ、ファンタジー、SF

  出演者: ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、シガニー・ウィーバー、リック・モラニス

   監督: アイヴァン・ライトマン

   概要: 超常現象を研究する3人の学者が幽霊退治の会社を立ち上げる







2023年以降に投稿されたIMDbレビューから10本紹介します。


そのあとにコメントを記しています。





【たとえマシュマロマンに……】

「つまるところ『ゴーストバスターズ』は、友情、創造性、そしてけっして諦めないことの力を証明する作品なのだ。


たとえ30メートルものマシュマロマンに直面しても!」






【勝ち目がなくても……】

「『ゴーストバスターズ』は大衆受けのする冒険物で、勝ち目のない者を題材としたグッドなお話を愛するすべての人にとって必見である。


タフな状況に陥ったときは、タフな者が爆発的に活躍するのだ!」






【うまくいくはずないのに……】

「うまくいくはずがないのに超完璧にうまくいった映画だ。純粋な喜びがたっぷりである。


脚本は別格のもので、さまざまな種類の真顔ユーモアと覚えやすい巧妙なせりふが両立している。キャストがそつなくこなした」






【手触り感と……】

「物理的な特殊効果と初期のコンピューター生成画像を組み合わせている。


それがCGを多用した現代の映画にときどき欠けている手触り感と没入感のある世界を生み出した」






【どこまでもおバカでなく……】

「この映画で私がいちばん気に入ったのは、マヌケになりすぎないようにしてストーリーをマジメに進め、ばかばかしいけれどもっともらしい結末を迎えた点である」









【少しはシリアスさも……】

「大ファンになれないわけのひとつはシリアスな場面がないことだ。


ほんとうにアホな映画で、それはそれでいいのだが、シリアスさも必要だ。


この映画はそこが足りないと確信する」






【ビル・マーレイばかりが……】

「キャラクターの点から見ると、ビル・マーレイの演じる人物ばかりが目立つ。ようするに彼が映画の大半を担っている」






【シガニー・ウィーバーがなぜいるかといえば……】

「シガニー・ウィーバーがキャストに加えられたのは、ただ誰かが“ロマンチックなサブプロット”と“セクシーな悪女”をもってきたかったからだ。はっきりそう感じた」






【とにかく宣伝によって……】

「『ゴーストバスターズ』は映画界を取り囲むマーケティングの優れた働きをしめす好例である。


映画そのものはかなり平凡であるため、評価を形づくった人気のすべては宣伝活動のおかげであることは明らかだ」






【主題歌だけが……】

「私がこの映画で唯一ハマったのは、『ゴーストバスターズ』のテーマソングである」







《コメント》

ベタボメかボロクソかの両極端のレビューが多い。


前者は公開時に好きになった人、後者は最近の人によるものが多い印象だ。


現在の基準だとなにかと古いから後者の気持ちはよくわかる。


ただ、若いころに心を奪われたものからはなかなか離れられないので古参ファンを理屈で理解するのは難しい。


最初の『宇宙戦艦ヤマト』なんか今だととんでもなく幼稚に見えるが、当時小学生だった私はやっぱりときどき見たくなるし、ちゃんと感動する。


それにしても音楽の影響は大きい。


とくに本作のテーマ曲は何度聴いてもまるで飽きないから不思議だ。


アメリカ市場では当時ガンガンにあの曲が流されたのだろう。


日本でもかつて角川映画が主題歌を連射しまくる大宣伝で観客を動員した。


ただ、ゴーストバスターズのシリーズ作がいまだにつくられている理由はどーにもわからない。





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