映画『ゴーストバスターズ』は今、どう見られているのか?  ―人気作の現在地(ユーモア編1)―

     Amazon  Video   /   ゴーストバスターズ         邦題: ゴーストバスターズ    原題: Ghostbusters   公開年: 1984年  収録時間: 105分  IMDb評点: 7.8  私的評価: 6.1  ジャンル: アクション、コメディ、ファンタジー、SF   出演者: ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、シガニー・ウィーバー、リック・モラニス    監督: アイヴァン・ライトマン    概要: 超常現象を研究する3人の学者が幽霊退治の会社を立ち上げる 2023年以降に投稿されたIMDbレビューから10本紹介します。 そのあとにコメントを記しています。 【たとえマシュマロマンに……】 「つまるところ『ゴーストバスターズ』は、友情、創造性、そしてけっして諦めないことの力を証明する作品なのだ。 たとえ30メートルものマシュマロマンに直面しても!」 【勝ち目がなくても……】 「『ゴーストバスターズ』は大衆受けのする冒険物で、勝ち目のない者を題材としたグッドなお話を愛するすべての人にとって必見である。 タフな状況に陥ったときは、タフな者が爆発的に活躍するのだ!」 【うまくいくはずないのに……】 「うまくいくはずがないのに超完璧にうまくいった映画だ。純粋な喜びがたっぷりである。 脚本は別格のもので、…

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映画『ANORA アノーラ』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編14)―

     Wikipedia    /    ANORA アノーラ           邦題: ANORA アノーラ      原題: Anora     公開年: 2024年    収録時間: 139分    IMDb評点: 8.2    ジャンル: コメディ、ドラマ、ロマンス     出演者: マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン      監督: ショーン・ベイカー      概要: ストリッパーの女性と結婚した放蕩息子に怒ったロシアの新興財閥の両親が結婚を破棄させようと乗り出す。本年度カンヌ国際映画祭「パルム・ドール」受賞作 ランクイン回数: 3回(11月17日時点) IMDbのレビューから5つ紹介します。 【その1】 「言わせてほしい。ものすごく抱腹絶倒する映画だと。 最初の最初からスクリーンにくぎ付けだ。そんな感じがまるでやまない。 映画の進行中、考え続けた——“うそだろ。どこかでペースが落ちるはず、だよな? ひと休みさせてくれよ”。 そんなものはない。中断はない。沈むことはない。ほんの少しの減速もない。 これまでに体験した映画で最高クラスのペースだ」 【その2】 「主役のアノーラを演じたマイキー・マディソンがファンタスティックだ。 映画の広告を見て、はしゃいだ感じのかわいい子かと思っていた。 ところが実際の彼女はじつにじつにニューヨークシテ…

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映画『マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編12)―

Amazon Video / マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~      邦題: マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~      原題: My Old Ass     公開年: 2024年    収録時間: 89分    IMDb評点: 7.5    ジャンル: コメディ     出演者: メイジー・ステラ、パーシー・ハインズ・ホワイト、マディ・ジーグラー、オーブリー・プラザ      監督: ミーガン・パーク      概要: 幻覚キノコによってトリップした女子が未来の自分と出会ったことで人生を見つめ直すようになる ランクイン回数: 1回 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「シュールな出会いとして始まったものがすぐに愉快で心をうつ旅に変わる。 主人公エリオットの20年後の自分が、愛、家族、そして人生の選択についておせっかいな忠告をしはじめ、若いエリオットは承知していたはずのすべてを考え直すことになるのだ。 ミーガン・パーク監督は強力な長編デビュー作『フォールアウト』につづき、この中二映画で不条理世界へ飛びこんだ。 ラリったコメディとSFと感動ドラマのなかに、折り紙つきの感傷がちょうどいい具合で混ざっている」 【その2】 「ワオ。それ以外に言葉がない。 映画館から出てきたばかりの私は泣き顔である。あんなちょっとしたところで泣くとは。ほんとうだ。 …

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ネット映画『ハロウィン・キラー!』  ―2023年ネット映画人気作品(コメディ編1)―

   Amazon  Video   /   ハロウィン・キラー!         邦題: ハロウィン・キラー!      原題: Totally Killer     公開年: 2023年    収録時間: 106分    IMDb評点: 6.5    ジャンル: コメディ、ホラー、SF     出演者: キーナン・シプカ、オリヴィア・ホルト、チャーリー・ギレスピー      監督: ナーナチカ・カーン      概要: 友人の作ったマシンで1987年にタイムスリップした少女が、若かりしころの自分の母親とともに連続殺人事件を阻止しようとする      配信: アマゾン・プライム・ビデオ IMDbのレビューから4つ紹介します。 【その1】 「なんとステキな映画か! こんな1987年と今の世の中を並べるようなものが出てくるなんてなんともハッピーだ。 とてもうまい脚本だし、この数年で指折りのお気に入りになった」 【その2】 「オリヴィア・ホルト演じるティーン時代のママもよかった。 主人公の未来の知り合いになる他のティーンもまったくそうだが、彼ら彼女らは好ましくない人たちだったり気に障る面があったりする。 だが故意にそう設定されたことははっきりしている。 80年代の若者なのだから」 【その3】 「肥満であることをバカにしたり同性愛を嫌ったり、過去の人々が…

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映画『ビートルジュース ビートルジュース』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編11)―

 Amazon  Calendar  /  ビートルジュース ビートルジュース       邦題: ビートルジュース ビートルジュース      原題: Beetlejuice Beetlejuice     公開年: 2024年    収録時間: 105分    IMDb評点: 7.0    ジャンル: コメディ、ファンタジー、ホラー     出演者: マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジェナ・オルテガ、モニカ・ベルッチ、ウィレム・デフォー      監督: ティム・バートン      概要: ホラーコメディの人気作『ビートルジュース』の続編。監督と主演は前作同様、ティム・バートンとマイケル・キートン。お騒がせの幽霊キャラ“ビートルジュース”が再登場する ランクイン回数: 3回(9月22日時点) IMDbのレビューから5つ紹介します。 【その1】 「視覚効果とプロダクションデザインの出来栄えが見事だ。 そこに1980~90年代のティム・バートン映画で知られるあの風合いが加わるのだが、今日のテクノロジーとより広範囲に及ぶ選択肢によって高まっている」 【その2】 「なかなかの80年代感だ。 だるいときもあるし、ストーリー展開はでたらめだし、どのシーンにも笑いころげてしまうとはいかない。 ただ私にとっては、ずっと最後までニコニコできる作品だった」 …

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映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編10)―

    Amazon  Music   /   フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン          邦題: フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン      原題: Fly Me to the Moon     公開年: 2024年    収録時間: 132分    IMDb評点: 6.8    ジャンル: コメディ、ロマンス     出演者: スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソン      監督: グレッグ・バーランティ      概要: アポロ11号打ち上げの責任者である男性とNASAのイメージアップを担当する女性によるロマンティック・コメディ ランクイン回数: 3回(7月28日時点) IMDbのレビューから5つ紹介します。 【その1】 「スカーレット・ヨハンソンが輝かしい。映画に厚みを加える愉快な魅力を役にもたらしている。 彼女の演技こそが映画の心臓部であり、ロマンスとユーモアのどちらの場面も同様に引きつけられる」 【その2】 「1969年の月面着陸はハリウッドのスタジオで宇宙飛行士を使ったでっち上げだという考えは数十年前からある陰謀論だ。 この映画はそういったうわさ話におもしろい一撃を与えている」 【その3】 「よくできた娯楽作だが画期的ではない。 アポロ11号について斬新な解釈をする設定はばかげているようだが考えすぎなければ楽しい…

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映画『アイ・ユース・トゥ・ビー・ファニー(仮題)』  ―2024年全米公開掘り出し物作品(コメディ編3)―

   Wikipedia    /    I  Used  to  Be  Funny         邦題: アイ・ユース・トゥ・ビー・ファニー(仮題)      原題: I Used to Be Funny     公開年: 2023年    収録時間: 105分    IMDb評点: 6.4    ジャンル: コメディ、ドラマ     出演者: レイチェル・セノット      監督: アリー・パンキュー      概要: ベビーシッターをしていた家庭で起きたある事件がきっかけで、コメディアンの女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になり人を笑わせることができなくなってしまう IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「個人的な経験をふざけて話すと喜劇になるものだ。 思いきって何かをはじめるとき、また再起するときも、ユーモアが身を守ったり推進したりする装置として役立つ。 喜劇は癒しであり、その要素は本作において大いに使われている。 (中略) 重い主題に軽快なうまさで取り組んだ映画であり、レイチェル・セノットによる注目の演技が全体を束ねる。 先端的なユーモア映画であるこの作品は本年屈指の一本として話題だ」 【その2】 「レイチェル・セノットはどんな役にでも一定の魅力と個性をもたらしていると思う。この映画も例外ではなかった。 まず言っておきたい。 彼…

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映画『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編9)―

            Amazon    Music          /          Thelma                  邦題: テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ      原題: Thelma     公開年: 2024年    収録時間: 98分    IMDb評点: 7.6    ジャンル: アクション、コメディ     出演者: ジューン・スキッブ、フレッド・ヘッキンジャー、リチャード・ラウンドトゥリー、マルコム・マクダウェル      監督: ジョシュ・マーゴリン      概要: オレオレ詐欺に引っかかった93歳の老婆が奪われたお金を取り戻そうと大暴れする ランクイン回数: 1回 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「非常にたくさんの高齢者(つまりベビーブーマー)がいるご時世だから、年寄りのキャラを主役とする映画が増えるはずと思いたいところだ。 それもこの層が楽しんで見られそうな映画が。 ところが大半の映画は、家族を描くシーンでほとんど口を開かないセットみたいなものか、ぶざまなおどけ者として高齢者を扱っている。 監督・脚本のジョシュ・マーゴリンはそれをわかっているようだ。 彼による初の長編映画である本作はおかしいだけではない。 何人かの古参俳優に作品をリードさせてもいる」 【その2】 「1990年代にはやったタイプの映画で…

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映画『リトルハンプトンの怪文書』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編7)―

 Amazon  Video  /  リトルハンプトンの怪文書       邦題: リトルハンプトンの怪文書      原題: Wicked Little Letters     公開年: 2023年    収録時間: 100分    IMDb評点: 7.0    ジャンル: コメディ、クライム、ドラマ、歴史、ミステリー     出演者: オリヴィア・コールマン、ジェシー・バックリー、アンジャナ・ワサン      監督: テア・シャーロック      概要: イングランドの海辺の町にすむ人々に下品な言葉が書かれた謎の手紙が届くようになる。実際に起きた出来事に基づく奇妙なお話 ランクイン回数: 1回 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「1920年のリトルハンプトンで、とりすましたキリスト教徒の未婚女性イーディス(オリヴィア・コールマン)が匿名の手紙を受けとりはじめる。 それはみだらな言葉を載せた侮辱的なものだった。その後、他の人たちにも送られるようになる。 非難の矛先はイーディスの隣人であるローズ(ジェシー・バックリー)に向かう。ローズは下品で遠慮のない、アイルランド系のシングルマザーだ。 やがて彼女は自分の娘から離れ刑務所へ行かされる危機に直面する。 幸いにも女性警官のグラディス(アンジャナ・ワサン)がローズの無実を確信しており、犯人を見つけるいい考えをもっていた。 不幸もあっ…

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映画『スナック・シャック(仮題)』  ―2024年全米興収トップランク作品(コメディ編3)―

   Amazon  Video (US)  /  Snack  Shack         邦題: スナック・シャック(仮題)      原題: Snack Shack     公開年: 2024年    収録時間: 112分    IMDb評点: 7.0    ジャンル: コメディ     出演者: コナー・シェリー、ガブリエル・ラベル、ミカ・アブダラ      監督: アダム・リーマイヤー      概要: 市営プールの脇に屋台を出すことになった2人のティーンと新任のライフガードが織りなす実話に基づく成長物語 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「相手が誰だろうが恐れずに怒らせていたころのコメディが恋しい。 説教しようとしなかったころのコメディが恋しい。 男どもが互いにどう振る舞いどうしゃべくっていたかを正しく描いていたころのコメディが恋しい。 どれほど恋しかったか、これを見るまでその思いを忘れていた。 (中略) 速攻でコメディの名作、とはいかない。いくつか難点がある。 後半になるとコメディよりもドラマに重点が置かれるのだ。ロマンスの場面でもそうでないときでも。 大半はよくできているのだが、最後の30分はほとんど笑えなくなる。 それに恋愛ドラマにはうそくさかったり、無理やりだったり、余計だったりといったのもある。 それでも楽しい時間をすごせる映画だった…

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映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(SF&ファンタジー編3)―

Amazon Poster / ゴーストバスターズ フローズン・サマー      邦題: ゴーストバスターズ/フローズン・サマー      原題: Ghostbusters: Frozen Empire     公開年: 2024年    収録時間: 115分    IMDb評点: 6.5    ジャンル: アドベンチャー、コメディ、ファンタジー、SF     出演者: ポール・ラッド、キャリー・クーン、フィン・ウルフハード、マッケナ・グレイス、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、ビル・マーレイ、アニー・ポッツ      監督: ギル・キーナン      概要: 『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の続編であり、「ゴーストバスターズ」シリーズの5作目。ニューヨークを氷河期のように凍らせる最強ゴーストにバスターズが挑む ランクイン回数: 3回(4月7日時点) IMDbのレビューから5つ紹介します。 【その1】 「超常現象の要素と凍りついた景色のブレンドによって類を見ない魅力的な背景が生みだされた。観客は終始心をつかまれる」 【その2】 「舞台があるべき場のニューヨーク市に戻ってきた(大部分がCGによる偽物ではあるが)。そこが前作の企画で大きく見落とされていたところだ。 結果として、今回はかなりゴーストバスターズらしい映画になったようだ」 【その3】 「簡単に言うと好き…

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映画『アクシデンタル・テキサン(仮題)』  ―2024年全米興収トップランク作品(コメディ編2)―

       Amazon   Music       /       Accidental  Texan             邦題: アクシデンタル・テキサン(仮題)      原題: Accidental Texan     公開年: 2023年    収録時間: 104分    IMDb評点: 6.1    ジャンル: コメディ、ドラマ     出演者: トーマス・ヘイデン・チャーチ、ルディ・パンコウ、キャリー=アン・モス、ブルース・ダーン      監督: マーク・ランバート・ブリストル      概要: 車を飛ばしてテキサスの奥に迷いこんだ傷心の若手俳優が破産寸前の石油採掘業者と出会い仕事を手伝うようになる IMDbのレビューからひとつだけ紹介します。 「ところは、フェイ(『マトリックス』で有名なキャリー=アン・モス)が経営する地元の食堂。 そこで採掘業者のマール(『サイドウェイ』のトーマス・ヘイデン・チャーチ)が、仕事に失敗して絶望しているアーウィンと取引をする。 その演技力を使って探鉱業者のふりをしてくれれば故障した車の修理代を払ってやるという。 ほどなくしてアーウィンは、マールが自分と変わらずあらゆる点で絶望的な状況にいると気づく。 銀行は今にも掘削装置を差し押さえマールを破産させようとしている。 事業、生活、そして誇りを守る彼の手段は限られる。 アーウィンとの型破りな…

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映画『ハンドレッズ・オブ・ビーバーズ(仮題)』  ―2024年全米公開掘り出し物作品(コメディ編2)―

     Amazon   Music      /      Hundreds  of  Beavers          邦題: ハンドレッズ・オブ・ビーバーズ(仮題)     原題: Hundreds of Beavers    公開年: 2022年   収録時間: 108分   IMDb評点: 8.0   ジャンル: アクション、アドベンチャー、コメディ    出演者: ライランド・ブリクソン・コール・テューズ     監督: マイク・チェスリク     概要: 着ぐるみのビーバーたちと毛皮商人の争いを描くモノクロのドタバタ喜劇 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「この映画には果樹園でりんご酒をつくる男が出てくる。彼は楽しみたいばかりの飲んだくれだ。 ある日ビーバーたちがやってきて酒の入った大だるのひとつを壊してしまう。そこからすべてが崩れていく。 なにしろ季節は冬である。運悪く食糧を見つけられないでいる彼は生き延びるのがたいへんだ。 そこで毛皮の商売をはじめることになるのだ。 (中略) 背景にはCGやアニメーションが使われている。 それらの技術はキャラの動きにも使用されており、全体にわたって作品に活気を与えている。たいへんな時間をかけた代物で感心した。 せりふがほとんどないところが役に立っている。無声映画みたいなときがあり、インタータイトル(注:せりふや説明…

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映画『ドライブアウェイ・ドールズ』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編6)―

    Amazon  Music    /    ドライブアウェイ・ドールズ          邦題: ドライブアウェイ・ドールズ      原題: Drive-Away Dolls     公開年: 2024年    収録時間: 84分    IMDb評点: 5.9    ジャンル: アクション、コメディ、スリラー     出演者: マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサン      監督: イーサン・コーエン      概要: レズビアン仲間の2人が車で旅行中にギャングのブリーフケースと生首を発見してしまい追われる身となる ランクイン回数: 1回 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「この映画には最高のせりふがある。といっても監督がイーサン・コーエンだから当然だ。 私が問題視するのは、気の利いた中身のあるせりふであっても同じユーモアがやたらと繰り返されることだ。ストーリー展開もそう。 84分しかない映画なのだからそれではまずい。 全編、性的なユーモアや違った解釈のできそうな言葉づかいがいっぱいの映画でそこはとてもよかった。他に言うべきものが何もないというだけのことだ。 誤解しないでほしい。言葉についてはほんとうに楽しかった。ただ、それだけのおもしろさだった気はする。 それでも楽しい時間をすごせた」 【その2】 「楽しめる瞬間も少しはあっ…

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映画『リサ・フランケンシュタイン』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編5)―

       Amazon   Music       /       Lisa  Frankenstein             邦題: リサ・フランケンシュタイン      原題: Lisa Frankenstein     公開年: 2024年    収録時間: 101分    IMDb評点: 6.6    ジャンル: コメディ、ホラー、ロマンス     出演者: キャスリン・ニュートン、コール・スプラウス      監督: ゼルダ・ウィリアムズ      概要: 超自然的現象によって墓場からよみがえった男が、その場にいた変わり者女子リサの味方となり殺傷沙汰を起こしていく ランクイン回数: 2回 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「どの演技もよかった。1980~90年代の雰囲気がものすごくある作品だ。 誰もが脚本に命を吹きこむじつにしっかりとした仕事ぶりだった。セットデザインも輝くような映像美もこの映画は何から何まで気に入った。称賛ものだ。 これがなぜR指定でないのか頭を抱える。劇中で起きたりほのめかされたりする出来事を考えるとことのほか。自分には理解しがたい。 が、それでも楽しかった。 本作をもっとも好む観客はユーモアを解する高校生のティーンたちではないかと思う」 【その2】 「初鑑賞の際、望んでいたほどには好きになれないタイプの一本だった。 …

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映画『ミーン・ガールズ』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編3)―

    Amazon  Video    /    ミーン・ガールズ          邦題: ミーン・ガールズ      原題: Mean Girls     公開年: 2024年    収録時間: 112分    IMDb評点: 6.2    ジャンル: コメディ、ミュージカル     出演者: アンガーリー・ライス、レネー・ラップ、アウリイ・クラヴァーリョ      監督: サマンサ・ジェイン、アルトゥーロ・ペレス・Jr      概要: ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。そのミュージカルもおおもとは2004年の映画『ミーン・ガールズ』。新入の女子高生がスクールカーストのトップにいる女子に目をつけられる ランクイン回数: 4回(2月4日時点) IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「で、何の話か? まああれだ、私はネタバレをやらない人間だがこうは言っておこう。高校を舞台とした悩ましいモラルの話と。 そこにはいけてる子がいたり、オタクがいたり、いろんな個性の持ち主がいる。そいつらがお互いにどうつきあっていくか、ってことだ。 そこにほんのちょっとロマンスがあったりする。『グリース』みたいなものだ。 が、音楽については物語の一部というより別物のようだった。 見る価値ありか? イエス」 【その2】 「人を従わせる揺るぎない敬意と恐れを全学生に抱かせる、そん…

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映画『私がやりました』  ―2024年全米公開掘り出し物作品(コメディ編1)―

     Amazon  Poster    /    私がやりました           邦題: 私がやりました      原題: Mon Crime(英題:The Crime Is Mine)     公開年: 2023年    収録時間: 102分    IMDb評点: 6.5    ジャンル: コメディ、クライム     出演者: ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデール、イザベル・ユペール      監督: フランソワ・オゾン      概要: 映画プロデューサーを殺した疑いで裁判にかけられた新人女優が正当防衛による無罪と知名度アップを勝ち取るも、真犯人を名乗る女優が現れるまさかの事態に遭遇する IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「ハーヴェイ・ワインスタインの犠牲者のひとりが迫る相手を払いのけられずにその頭を撃ち抜いてしまったとしたら? それは正当防衛になるのか? またその罪を裁く訴訟はどのようなものになるのか? フランソワ・オゾン監督による愉快な新作『私がやりました』はそんなふうに見ることもできる。 ワインスタインの事件と本作にはあまりにもはっきりとした類似点があるため無視できない。新作映画に出演したくて有力なプロデューサーを訪れた若くて魅力的な女優のお話なのだ。 だが、面接中にそのプロデューサーは性犯罪者だとわかってしまう。 彼女は相手の銃で殺したと認める。…

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映画『恋するプリテンダー』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(コメディ編2)―

        Amazon   Music      /      Anyone  But  You              邦題: 恋するプリテンダー      原題: Anyone But You     公開年: 2023年    収録時間: 103分    IMDb評点: 6.6    ジャンル: コメディ、ロマンス     出演者: シドニー・スウィーニー、グレン・パウエル、アレクサンドラ・シップ      監督: ウィル・グラック      概要: 出会ってすぐに激しい恋に落ちた男女が仲違いと仲直りを繰り返すロマンティックコメディ ランクイン回数: 3回(1月7日時点) IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「通常、お堅い批評家たちはロマコメを認めず厳しく評価する。 私は成人した自分の子どもたちと見に行ったが、誰もがこの映画を大好きになった。 子どもたちはパターン化された映画を好む私をばかにするけれど、それでもこれは気に入ってくれた。 みんながたびたび大笑いしニコニコ顔で劇場を出た。 そんな感じがたまらない」 【その2】 「何度かわからないほど引いてしまったし、何度かわからないほど早く終わってくれと願った。 演技がひどすぎる。とくに主演女優。必死になってセクシーであろうとするがひどいばかりだ。 映画の何もかもが要領を得ない。ろくでもない…

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映画『アメリカン・フィクション』  ―2024年全米興収トップランク作品(コメディ編1)―

 Amazon Video / アメリカン・フィクション       邦題: アメリカン・フィクション      原題: American Fiction     公開年: 2023年    収録時間: 117分    IMDb評点: 7.7    ジャンル: コメディ、ドラマ     出演者: ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、ジョン・オーティス      監督: コード・ジェファーソン      概要: 単純化された黒人の描写で稼ぐ娯楽業界にうんざりした小説家が、腹いせでいかにもステレオタイプな黒人像の本を書く IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「“アホっぽく振る舞うほど、もうかる”。 主人公が代理人にそうこぼす(これはネタバレではない。予告編にある)。 知的な脚本を考慮するに、ある一言がとても重要かつ愉快なまとめ役となっているのが皮肉である。 ご存じのあの言葉――“F”ではじまるあれだ。 本作を見れば十分な見返りがある。 印象的なのは爆笑させる瞬間。緩やかな欠点のあるキャラたちへの本物の愛情で包まれている」 【その2】 「基本的に、十分な“黒さ”がないせいで作品が無視されている黒人の大学教授兼小説家を描くストーリーだ。 黒さがないとは、薬物の中毒者、妊娠したティーン、人種差別主義の警官が出てこないことを意味する。 出版社が望む…

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映画『哀れなるものたち』  ―2023年全米週末興収トップ10作品(コメディ編22)―

        Amazon   Music       /       哀れなるものたち              邦題: 哀れなるものたち      原題: Poor Things     公開年: 2023年    収録時間: 141分    IMDb評点: 8.5    ジャンル: コメディ、ドラマ、ロマンス、SF     出演者: エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー      監督: ヨルゴス・ランティモス      概要: ビクトリア時代、自殺後にマッドサイエンティストの手で生き返った女性が世界中を旅しながら進化していく ランクイン回数: 2回(12月24日時点) IMDbのレビューから4つ紹介します。 【その1】 「2時間21分の尺ながら、この映画には再鑑賞に価しないようなだるい瞬間がない。終わってほしくない夢物語にはまってしまう。 むきだしの大胆で厳しい批評が、階級、恥、性、虐待、そして依存についてなされるが、そのすべてが完璧なぎこちなさと華々しい皮肉のなかで展開している。 これまでのランティモス監督作の多くと変わらず、見ていて恥ずかしくなると同時に否定もできないわれわれ自身の真実を、本作はがっちりとまとめた。 監督は極上の傑作映画をまたまた届けてくれた」 【その2】 「根本的に、誠実に生きることの意味を探求するたまらない作品だ。 主人公のベラ…

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