ファンは原作との違いに不満をもらす!  ―『ゴッドファーザー』のレビューに死美れる―

  Amazon  Poster  /  The  Godfather   最初にIMDbのレビューを紹介します。 その後でコメントを記しました。 IMDbレビューより(2014年5月の投稿) 「原作が上回る点がひとつあるとすれば登場人物の変化だ。 アル・パチーノが演じたマイケル・コルレオーネのキャラは小説ではより重視される。 映画のマイケルは時としてやや急な変わり方をするが、本のほうは段階を踏んだ処理をしている。 他のキャラでは、レニー・モンタナのルカ・ブラージが重要に扱われている。 コルレオーネ・ファミリーの協力者であっても暗く陰鬱な過去があり、敵に脅威を与える相手として際立つ存在なのだ。映画の彼はまるでのろまな大男で怖くない。 小説版は脇役にそそるバックグラウンドをもつ者がいてこれも好ましい。 たとえばマクラスキー警部(スターリング・ヘイドン)だ。 ただ小説ならともかく、映画であまり詳しくやるとくどくなるだろう」 (コメント) 原作本を読もうという人にはネタバレになりそうなので、ルカ・ブラージの恐ろしすぎる過去については言わない。 ホラー映画みたいなエピソードがいくつかある。 マクラスキー警部については、割に合わない警察の仕事に対する不満から賄賂を受け取っていたことやタッタリアとの親交などが書かれている。 マイケルを殴ったのは、人をすべて追い払ったは…

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ファンは殺し屋に萌える!  ―『ゴッドファーザー』のレビューに死美れる―

  Amazon  Poster  /  The  Godfather   最初にIMDbのレビューを紹介します。 その後でコメントを記しました。 IMDbレビューより(2019年4月の投稿) 「冒頭でドンの娘の結婚パーティが行われる。 その最中に、ドンの仲間のひとりであるルカ・ブラージ(レニー・モンタナ)がドンとの面会時に話すあいさつを練習するシーンがある。 2人によるそのあいさつの場面はおかしく、愛らしいといえるほどだ。 どちらの気持ちもはっきりと伝わってくるようで、2人のギャングに暖かみを感じると思うばかりだ。 レニー・モンタナは本物のヒットマンだったギャングであり、せりふを口にするときにじつは緊張していた。 そういったことはもちろん知っていても」 (コメント) ルカ・ブラージ役のレニーモンタナを、「ギャングの元ヒットマンかつボディガード」と紹介したドキュメンタリー番組があったという。 ほんとうに殺し屋をしていたのか不明だがボディガードだったのは事実らしい。 当時セットの見学に来ていたマフィアのボディガードをしていたところ、その立派な姿にコッポラ監督が惚れて採用されたのだ。 また、1950~60年代にはプロレスラーもしていた。 ドンに謁見するシーンでは、タキシードを着てういういしくスピーチをする。 このレビュアーさんは巨漢の殺し屋のそんな様子にギャッ…

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なぜ、マイケルにソニーは国をこけにする言葉を吐いたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(34発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 父親(ヴィト・コルレオーネ)の誕生日に家族と話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 ソニー「日本人てのはどうなってるんだ。このパパの誕生日に爆撃しやがって」 フレド「誕生日、知らなかったのさ」 トム「石油を止めたせいだ」 ソニー「せいもクソも、爆撃だぞ。肩を持つのか」 テッシオ「今朝、3万人が入隊した」 ソニー「マヌケだ」 マイケル「なぜ?」 コニー「戦争の話なんて、やめてよ」 ソニー「お前はカルロと話してろ。他人のために死ぬなんてマヌケだ」 マイケル「パパの意見だ」 ソニー「その通りだ」 マイケル「国のために戦うんだ」 ソニー「血のつながりはない」 マイケル「そうは思わない」 ソニー「なら学校なんかやめて軍隊に入っちまえ」 マイケル「入った。海軍に」 【吹き替え】 ソニー「それにしても敵の奴あったまにくるよな。なにも父さんの誕生日に空襲なんかすることねえじゃねえかよ。なあ」 フレド「誕生日とは知らなかったって」 ソニー「ま、そりゃそうだよな。へっ」 トム「石油を止めから報復は当然かもな」 ソニー「何が当然だよ。爆弾落とされて敵の肩持ってどうすんだよ。どっちの味方だ」 テッシオ「今…

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なぜ、マイケルは危険な任務を幹部のロッコにさせたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(33発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違うものです。イタリア語のときは英語字幕での表現を使うか、カットしました)。 ロスや裏切り者への復讐について幹部会議で話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 マイケル・コルレオーネ、アル・ネリ、ロッコ・ランポーネがそろう場に、トム・ヘイゲンが遅れて入ってくる。 マイケル「どうした?」 トムがマイケルがシチリア語で何か言い合う。 マイケル「ロスの事が出てる。(新聞をトムに渡し)知ってるか?」 トム「イスラエルだと」 ネリ「イスラエルの最高裁は移住を却下した。パスポートも帰米以外、無効だ。昨日ブエノスアイレスに着いた。永住を認めれば100万ドル払うと。断られた」 トム「次はパナマだな」 マイケル「ムリだ。1000万ドルでもな」 ロッコ「医者は彼は6カ月の命だと」 マイケル「20年前から同じだ」 トム「飛行機はマイアミに」 マイケル「そうだ。そこでやる」 トム「不可能だ。すぐに税関、FBIへと引き渡される」 マイケル「いや。不可能はない」 トム「大統領を殺るみたいなものだ」 マイケル「驚いたな。この世の中で唯一確かな事は、人は殺せる。ロッコは?」 ロッコ「難しい。不可能じゃない」 トム「さっき、なぜ“どうした”と?」 マイケル「話があると思…

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なぜ、マイケルがケイを殴った直後にシチリアの風景が現れたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(32発目の銃…

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 調査委員会で勝利した後、ケイと話すマイケル・コルレオーネ(後半) 【字幕】 マイケル「誰もどこへも行かん。君も子供もだ。君も子供も愛してる。行くのは許さん」 ケイ「愛してるから許さないと言うの?」 マイケル「男と女には変えられない事がある」 ケイ「分からないの? 子供はどうなったと思う?」 マイケル「何もなってない」 2人がいがみ合う。 マイケル「聞きたくない。もういい」 ケイ「もう、あなたを愛してない。いつまでも愛してると思ったのに」 マイケル「明日、出発しよう。子供達を部屋へ戻せ」 ケイ「何も聞いてないのね」 マイケル「何を言わせたい? “どうぞ、別れよう” “子供もご随意に”と言うのか。そんな事があり得んことくらい知ってるだろ。何があっても阻止する。知ってるだろ。すぐに気も落ち着く。後悔はさせん。分かってる。子供の事で俺を責めてる。つらかったろ。悪かった。償いはする。僕は変わる。必ず。変わる勇気はある。流産の事は忘れてまた子供をつくろう。がんばるんだ。2人で。もう一度」 ケイ「マイケル。何も分かってないわ。流産じゃないのよ。堕胎なの。堕ろしたのよ。私達の結婚と同じ。恐ろしい、悪いことよ。あなたの子がいやだった。あなたの子をこの世に産みたくなかったの。堕ろ…

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なぜ、マイケルはケイにフランク兄弟の事情を黙っていたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(31発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 調査委員会で勝利した後、ホテルでケイと話すマイケル・コルレオーネ(前半) 【字幕】 ケイ「ごめんなさい。子供達と行きます」 マイケル「出発は明日だぞ」 ケイ「(マイケルの脇にいるロッコ・ランポーネに)ロッコ…」 ロッコ「部屋にいる」 ロッコが出ていき、マイケルとケイの2人だけになる。 ケイ「ネバダへは帰らないわ。子供達もお別れに来たの。勝ってよかったわ。あなたは負ける事のない人だわ」 マイケル「座れ」 ケイ「長居はしたくないの」 マイケル「話がある。考えてた事だ。変わろうと思ってる」 ケイ「もう手遅れよ。あなたと話はもう…」 マイケル「何が手遅れだ」 ケイ「フランクに何をしたの?」 マイケル「兄貴が来た」 ケイ「兄弟がいたとはね。今はどこ?」 マイケル「国へ帰る飛行機だ」 ケイ「顔を見せただけ?」 マイケル「彼ら兄弟の問題だ。何も知らん」 【吹き替え】 ケイ「マイケル、ちょっといい?」 マイケル「ああ、どうした」 ケイ「子供が待ってるの。もう行くわ」 マイケル「行くってどこへ。帰るのは明日だろ」 ケイ「(マイケルの脇にいるロッコ・ランポーネに)ロッコ…」 ロッコ「じゃあ、部…

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なぜ、マイケルは兄のフレドを怒らせる言葉を口にしたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(30発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 フランクが証人として調査委員会に出席すると知った後、フレドと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 フレド「何も話すことはない」 マイケル「時間はある」 フレド「闇におかれてた。何も知らされてない」 マイケル「今は? 何か役に立つことは? 話してくれ」 フレド「フランクの事しか知らん。襲撃のことだって、誓って、知らなかった。ビバリーヒルズでジョニーと偶然会った。奴は話がしたいと。君とロスが大仕事を組んでると言った。そして俺の出番もあると。交渉が難航してる。手を貸せば早く片がつく。ファミリーのためだと」 マイケル「信じたのか。そんな話を?」 フレド「俺のためになると言ったんだ」 マイケル「面倒を見てきたろ」 フレド「面倒だと! お前は弟だぞ。考えた事あるか。一度でも。指図ばかりしやがって。“フレドにクラブを見させとけ” “出迎えはフレドに” 俺は兄貴だ。それを」 マイケル「パパが決めた」 フレド「俺はお断りだ。俺にだってできる。俺はバカじゃない。尊敬されたいんだ」 マイケル「公聴会で俺の役に立つことは?」 フレド「委員会のクエスタッドはロスの仲間だ」 マイケル「フレド。もう終わりだ。兄弟でも、友達でもない。一切、関係ない。もう二度と、顔を見たくない。マ…

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なぜ、マイケルは議会でわざわざ声明文を読んだのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(29発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 連邦議会の調査委員会に召喚されたマイケル・コルレオーネ 【字幕】 委員長「ミスター・コルレオーネ、質問をします。先ほどの証人ウィリー・チチが証言をしました。あなたはマフィア最強の頭首だそうですが、そうですか?」 マイケル「違います」 マイケルの後ろで座るケイが浮かない顔をしている。 委員長「証人の話では ’47年のNY市警部、およびソロッツォ殺しはあなたの犯行だと。否定を?」 マイケル「否定します」 委員長「’50年、NY5大ファミリーの頭首殺害計画をあなたが立てたというのは?」 マイケル「デタラメです」 委員長「クエスタッド君」 クエスタッド「ラスベガスの3大ホテルを支配してると」 マイケル「いや、株は持っているがわずかだ」 隣りに座るトム・ヘイゲンがマイケルにささやく。 マイケル「IBM、ITTの株も持ってる」 クエスタッド「賭博及び麻薬の利権を握っているというのは? ニューヨーク州で」 マイケル「違います」 【吹き替え】 委員長「コルレオーネさんは、法的な権利を有しております。さて、前回証言を願った証人ですが、姓名はウィリー・チッチ。彼によれば、あなたは我が国最強のマフィアファミリーのボスですが、そうですか?」 …

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なぜ、マイケルはケイが流産したという子に男の子を望んでいたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(28発目の…

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 キューバから帰国後、トム・ヘイゲンと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 マイケル「アル、ぬれタオルを。(トム・ヘイゲンに)ケイは俺の帰宅を?」 トムがうなずく。 マイケル「子供は? クリスマスの贈り物は?」 トム「やったよ」 マイケル「何を?」 トム「モーター式の乗れる車だ。すごいよ」 マイケル「(タオルを持ってきたアル・ネリとロッコ・ランポーネに)外に出ててくれ」 マイケルがタオルで顔を拭き、水を飲む。 マイケル「フレドは?」 トム「ロスは自分の船で逃げた。マイアミの病院にいる。ボディーガードは死んだ」 マイケル「フレドは?」 トム「脱出してニューヨークだ」 マイケル「よし。連絡をとってくれ。彼は恐れてる。もういいと言うんだ。悪いのはロスだ。襲撃は知らなかった。それだけだ」 トム「話がある」 マイケル「何だ。言えよ」 トム「ケイが流産した」 マイケル「男の子か」 トム「3カ月半で」 マイケル「質問に答えろ! 男か!」 トム「知らない」 【吹き替え】 マイケル「アル、タオル濡らしてくれ。(トム・ヘイゲンに)ケイには知らせたか」 トムがうなずく。 マイケル「子供はどうした?…

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なぜ、マイケルはフランク殺しを問いロスを挑発したのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(27発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 医者の診察を受けた後のハイマン・ロスと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 ロス「フレドが金を持ってきたろ。どこにある? (マイケルの顔色を見て)手を引く気か?」 マイケル「しばらく、様子を見る。気分は?」 ロス「最悪だ。ラクに小便できたら金などいらん」 マイケル「誰がフランクを殺った」 ロス「ロサト兄弟だ」 マイケル「命令を出したのは? 俺ではない」 ロスが立ち上がって話し出す。 ロス「一緒に育った男がいる。年下だが、わしを慕ってた。2人で仕事を始めた。裏の仕事だが大半はうまくいった。禁酒法時代、糖ミツをカナダへ運んで財を築いた。君の父さんもな。わしはその男が好きだし信頼もしてた。 その男は考えた。西海岸に向かうGI相手に砂漠に町を作ろうと。男の名前はモー・グリーン。彼の作った町がラスベガスだ。たいした男だ。先見の明があった。 だが町には彼の名前も銅像も立ってない。誰かが彼の目に弾を撃ちこんだ。誰の命令かは分からん。それを聞いた時わしは怒らなかった。彼は頑固だし、バカも言う男だ。死ぬのも仕方ないと思った。 自分に言いきかせた。これが我々の仕事だ。聞いたか? 誰が命令したか。それが何の役に立つ? 君の部屋の200万だが、わしはひと眠りする。目が覚めてここにあれ…

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なぜ、マイケルは殺すつもりのロスへの金を用意したのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(26発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 キューバに大金を運んできたフレドと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 フレド「お前の結婚がうらやましい。ケイ。子供のいる家庭。一生に一度くらい、俺もパパみたいに…」 マイケル「パパの息子でいるのも大変だ」 フレド「ママによくだまされた。“私の子じゃない”って。本気にしたよ」 マイケル「兄弟だ」 フレド「お前に頭にきてた。話をしたかった」 マイケル「何か飲むだろ」 フレドがウェイターを呼ぶ。 フレド「(マイケルに)バナナ・ダイキリは?」 マイケル「バナナ・ダイキリ」 フレド「同じか」 マイケルがほほ笑んでうなずく。 フレド「バナナ・ダイキリに、クラブ・ソーダだ」 マイケル「ギーリー上院議員が明日、政府の連中と来る。ハバナを案内してくれ」 フレド「それならお得意だ」 マイケル「任せるぞ。夜は大統領官邸で新年を迎えるパーティーだ。終わったら軍の車が俺を送る。一人きりで。ホテルに着く前に俺を殺す気だ」 フレド「誰が?」 マイケル「ロスだ。家を襲ったのもロスだ。奴が黒幕だ。俺を後継者のごとく扱ってるが、彼は引退する気はない」 フレド「どうする」 マイケル「知らん振りをしててくれ。手は打ってある」 フレド「どんな?」 …

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なぜ、マイケルにロスは高額のマネーを要求したのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(25発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 キューバのホテルのバルコニーで、ハイマン・ロスや仲間たちと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 マイケル「今日、面白いものを見た。ゲリラの逮捕だが、男は捕まるより爆死を選んだ。手榴弾で敵の指揮官を道づれに」 ジョーニー・オーラ「奴らは異常だ」 マイケル「かもな。だが金のために戦ってない」 ロス「それで?」 マイケル「勝つかも」 ロス「この国には50年もゲリラがいる。わしは20代からここに来てる。糖ミツを仕入れにだ。君の父さんもだ」 ロスとマイケルが他の者たちから離れる。 ロス「これは2人きりで話したかったが、200万はどうした」 屋内に場所が変わる。ロスは上半身裸になってソファで横になっている。 ロス「君がゲリラを恐れて金をおさえては困る。(マイケルに)座れ。わしは君の活躍が見たい。できれば、あと20年。ここでは保護され、FBIも気にせず金儲けができる。アメリカから90マイルで政府も味方だ。たったの90マイルだ。あと一歩でアメリカ大統領も夢じゃない。金があればな。我々はUS鋼よりデカい」 【吹き替え】 マイケル「今日、面白いものを見たよ。反乱軍が憲兵隊に捕まった。ところが生きて捕まるより、隠し持った手榴弾で爆死を選んだ。自爆して、指揮官を道づれ…

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なぜ、マイケルは疑っていなかったフランクに叫んだのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(24発目の銃弾)――

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 フランク・ペンタンジェリの自宅を訪ねたマイケル・コルレオーネ 【字幕】 フランク「知らせてくれれば出迎えをしたのに」 マイケル「出迎えは無用だ」 マイケル「事件は知ってるな」 フランク「ああ、本当に驚いたよ」 マイケル「家の中でだ! 俺と妻が寝てる寝室だぞ。子供達が遊ぶ部屋だ。襲われた」 マイケルが椅子に座る。 マイケル「手をかりたい」 フランク「何なりと」 マイケル「ロサト兄弟と手を打て」 フランク「待ってくれ。わしは難しい事は分からんが、奴らはナワ張り荒らしだ。マイアミのロスがバックについてやがる」 マイケル「知ってる」 フランク「なら、なぜ手を打たにゃならん?」 マイケル「ロスが俺を殺そうとした。間違いない」 フランク「何てこった。ブッつぶしてやれ。今ならできる」 マイケル「ここは親父の書斎だ。変わったな。ここに大きな机があった。子供の頃、このそばで騒ぐと叱られた。この家が人手に渡らなくてよかった。最初はクレメンザで今は君だ。父からいろいろ習った。この部屋で。親父は“敵の懐に入れ”と言った。もしロサト兄弟の件をまとめれば、ロスは俺を信用する。それが目的だ。信用させ、油断をさせる。そして家の中の裏切り者を見つける」 …

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なぜ、マイケルはフランクを殺す許可をロスに求めたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(23発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 マイアミでハイマン・ロスと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 マイケル「ミスター・ロス?」 ロス「座って。ラクに。(テレビを見ながら)すぐに終わる。フットボール、見てるかね」 マイケル「いや、最近は」 ロス「わしはよく見る。この国の楽しみの一つだ。野球もな。1919年のアーノルド・ロス以来、野球は大好きだよ」 2人がそろって笑みをもらす。 ロス「大変だったらしいな。バカだよ。皆、銃をふり回して。命を大切にせん。健康が一番大切だ。成功より、金より、力よりもな」 ロスにマイケルが近づく。 マイケル「また血が流れそうだ。戦争を避けるためあんたに話にきた」 ロス「誰も戦争は望まん」 マイケル「フランクがロサト兄弟を殺す許可を求めてきた。拒否したら私を殺そうとした。愚かな男だ。大切なのは何事も我々の計画を妨げないという事だ」 ロス「その通りだ。君は若いが、しっかりしてる」 マイケル「あんたは大物だ。学ぶ事が多い」 ロス「役に立つ事なら」 ロスの奥さんが部屋に入ってきてロスの前に昼食を置きすぐに出ていく。 ロス「若い君と年寄り…これから我々のする事はまさに歴史だ。誰もした事はない。君の父さんですら夢にも思わなかったろ」 マイケル「フランクは消えて…

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なぜ、マイケルは仲間を損得で考えるようになったのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(22発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 寝室を銃撃された後、ファミリーの弁護士トム・ヘイゲンと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 トム「大丈夫か」 マイケル「いろいろ内緒にしてる。気を悪くしただろ。信用してないと思っただろうな。でも違う。トムが好きだ。だから余計な事は言わなかった。今、信用できるのはトムだけだ。フレドはいい男だ。だが弱すぎる。これは生死の問題だ。トム、兄弟だな」 トム「その言葉はうれしいよ。兄弟だ」 マイケル「そうだ。あとを任せる。ドンの仕事を。思ってた事が起こった。今夜、発つ。すべてを任せる。フレドも手下もロッコもネリも…。家内も子供の命もトムに預ける。ファミリーの将来もな」 トム「犯人を捕まえれば背後が…」 マイケル「ムリだ。すでに死んでる。殺されてる。口を割られては困る者に」 トム「ロッコやネリは? まさか彼らは…」 マイケル「仲間といっても皆、損得だ。それが根本だ。パパが言ってた。相手の立場で考えてみろと。いろんな奴がいる」 【吹き替え】 トム「マイケル、大丈夫か」 マイケル「ああ」 トム「そうか」 マイケル「君にも言えない事が多い。さぞ気を悪くしてることだろうな」 トム「いや」 マイケル「わかってる。しかしそれは信用してないからとかそうい…

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なぜ、マイケルにフランクは盾突くまねをしたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(21発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違うものです。イタリア語のときは英語字幕での表現を使いました)。 コルレオーネファミリーの幹部フランク・ペンタンジェリと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 マイケル「クレメンザはロサト兄弟にナワ張りを譲る約束をしてた。それを横取りした」 フランク「わしがか? クレメンザが何の約束をした? 奴はわし以上にバカタレどもを嫌ってた」 マイケル「裏切りだと思ってる」 フランク「自分は高い山の上にいて、のんびりと…何の酒だ? (部下のウィリー・チッチから聞いて)シャンパンを飲んでる。それでわしに指図を?」 マイケル「君のファミリーはまだコルレオーネの名だ。コルレオーネらしくしろ」 フランク「わしのファミリーはここでもラスベガスでもマイアミでも食ってない」 マイケル「フランク。いい男だ。好きだよ。親父に仕えてくれた」 フランク「ロサトは人質をとりながらわしにツバをかけおった。あのマイアミのユダヤ人のせいだ」 マイケル「だから刺激するな」 フランク「悪いか」 マイケル「フェアにしてほしい」 フランク「フェアにしろだと? あんなクソ野郎どもとフェアにできるか。奴らはヒスパニックや黒人を雇ってどこでだってドンパチやるんだ。奴らの商売は売春だ。それに麻薬。ギャンブルは最後だ。余計な口は出さん…

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なぜ、マイケルはクリングマンを追い出すことにしたのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(20発目の銃弾)―

最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 ハイマン・ロスの手下ジョニー・オーラと話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 オーラ「マイアミのロスに会った」 マイケル「元気か」 オーラ「でもない」 マイケル「お見舞いでも送ろう」 オーラ「きっと喜ぶだろう。君の気持ちに。君の狙ってるカジノだが、名義はビバリーヒルズの弁護士2人だ。本当のオーナーはレイク・グループとマイアミのロス。経営はクリングマン。経営内容は悪くない。奴を追い出すのならマイアミはのってもいいと」 マイケル「ありがたい。感謝してると伝えてくれ」 オーラ「ロスは相棒を大切にする。昔の仲間もいなくなった。死んだり、捕まったり、追放されたり。ロスだけが残った。相棒を大切にしたからだ」 【吹き替え】 オーラ「マイアミのミスター・ロスに会ってきたところだ」 マイケル「体はどうだ?」 オーラ「よくはないな」 マイケル「何かできることないかな。何か送るとか」 オーラ「聞いたら喜ぶよ。その気持ちを。君が狙ってるカジノだが、名義がわかった。ローレンスとバークレーというLAの弁護士2人だ。本当のオーナーはクリーブランドのレイクビル・グループとマイアミのロスだ。経営はクリングマンがやってる。奴も一部所有してはいるんだがロスの意向を聞いたところ、…

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なぜ、マイケルはギーリー議員に強硬だったのか?  ―マイケル・コルレオーネに死美れる(19発目の銃弾)―

          Amazon Poster        /         Michael Corleone           「マイケル・コルレオーネに死美れる」コーナーの『ゴッドファーザー PART II』編です。 最初にDVDの字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に実際に話された会話の原文を紹介します(DVD収録の英語字幕とは違います)。 ネバダ州のパット・ギーリー上院議員と話すマイケル・コルレオーネ 【字幕】 マイケルが、ギーリー議員とトム・ヘイゲンの双方に相手を紹介する。 マイケル「(議員に対し)弁護士のトム・ヘイゲン。(ヘイゲンに)ギーリー議員だ。(ギーリーに)今日の手配は彼が」 ギーリー「君と2人で話せると思ってた」 マイケル「信頼できる連中です。追い出す訳にはいかない」 ギーリー「構わんが。私はこのようにぶっきらぼうな男だ。ずい分、失礼な事を言うかもしれん。 君達は、このネバダで成功してる。ベガスで2大ホテルを経営し、リノにも。正式な許可もあるし、賭博管理委員会とも問題はない。 ところが私の情報では、トロピゲラと事を構えクリングマンを追い出すと聞いた。拡張は結構。だが一つ問題がある。あそこの許可はクリングマンの名前だ」 マイケル「問題あるまい」 ギーリー「はっきり言おう。お互いムダな時間が省ける。許可は出す。値段は25万ドルだ。さらに売り上げの5%。ホテル4件全部のだ」 …

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ドンの「わしは迷信深い」には裏がある  ―ゴッドファーザーに死美れる(ショット12)―

最初にDVD収録の字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に同DVDの英語字幕を紹介します。 このコーナーは今回で終了です。 5大ファミリーの会合(その2) 【字幕】 コルレオーネ「皆が納得すれば仕方あるまい。お互い話し合いでそれが一番だと思うなら、わしも協力は惜しまん」 バルジーニ「決定だ。麻薬は条件つきで認める。ドン・コルレオーネは保護を与え、戦争は終わりだ」 タッタリア「コルレオーネの契約が欲しいな。時がたって、勢力が伸びても復讐はせんと」 バルジーニ「お互い筋の通った人間だ。弁護士みたいに誓約はいらん」 コルレオーネ「復讐をして息子が帰ってくるかね。お互いに。息子の復讐は忘れよう。だが、一つ言っとく。末の息子が国を追われとる。ソロッツォの一件でだ。わしは、息子を安全に国に戻してやりたい。あれに罪はない。 わしは迷信深い。万一、息子が事故にあったり警官に撃たれたり、あるいは首を吊ったり雷に打たれても、わしは、ここの誰かを憎む。その時は許さん。だが、それ以外は皆に誓おう。今日ここで決めた平和協定をわしは破らん」 【吹き替え】 コルレオーネ「今日は互いに納得すべく集まってもらっている。私も話の分からん人間ではない。諸君の意見が一致して問題が解決するなら意義はない」 バルジーニ「では決定だ。麻薬取引は条件つきで認める。ドン・コルレオーネは東部での保護を与え、停戦を約束する」 …

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バルジーニの「時代は変わった」には裏がある  ―ゴッドファーザーに死美れる(ショット11)―

最初にDVD収録の字幕と吹き替えを、次に本文を、最後に同DVDの英語字幕を紹介します。 5大ファミリーの会合(その1) 【字幕】 ヴィト・コルレオーネ「ドン・バルジーニ。会議の実現に協力を感謝する。ニューヨーク等からの5大ファミリーの諸兄……ブロンクスのカーメン・クネオ、ブルックリンのフィリップ・タッタリア、スタテン島からはビクター・ストラキ、さらに、カリフォルニアから出席された諸兄……及び、全国から出席頂き感謝する。 なぜこんな事態になったかわしには分からん。実に不幸で、無意味なことだ。タッタリアもわしも息子を失った。タッタリアが同意するならすべてを、以前の状態に戻したい」 (中略) バルジーニ「時代は変わった。好きなことができた昔とは違う。助け合いが必要だ。ドン・コルレオーネは政治家を押さえてる。我々にも利用させるべきだ。うまい水は分かち合わねば。むろん見合った礼はする。なにも、共産主義とは言わん」 ザルーキ「私もヤクは感心せん。若い者には、ヤクに手を出さんよう言ってきた。白い粉は確かに魅力だ。3000~4000ドルつっこめば5万ドルにはなる。誘われれば断れん。 だが無節操にやっちゃいかん。まず青少年には売るべきじゃない。悪魔の仕業だ。私の街では黒人にだけ流すとしよう。奴らがどうなろうと構やせんだろ」 【吹き替え】 ヴィト・コルレオーネ「ドン・バルジーニには会談の実現に尽力いただ…

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