書籍『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』 ―最高級の金太郎あめ製造機―
Amazon Book / SAVE THE CATの法則
*これは書評です。
最近、よくできてはいてもどこかしら似てる映画が多いなとは思っていた。
こういう指南書があるいは原因のひとつだったのかもしれない。
劇場公開時にとにかくヒットさせる掟が、自信たっぷり経験則たっぷりユーモアたっぷりに披露されている。
稼ぐためだけの方法ならばこれでいいのだろう。
ただ、クリストファー・ノーランの『メメント』がダメな例としてこき下ろされているのには違和感がある。
たしかに公開直後の稼ぎは悪かったが長い目で見ると失敗とは言いがたい。
予算900万ドルに対し全米で2500万ドル(全世界だと4000万ドル)の最終興収だから、そもそもひどい結果ではない。
ノーラン監督の人気の土台となった功績なども考えれば立派な作品だろう。
たとえヒット作であっても、フォーマット通り、マーケティング通りのものは一度見たら終わりだったりする。
どれだけ出来がよかろうがそれではむなしい。
多くの映画ファンは惚れこめるものがほしいのだ。
そして、人間同士がそうであるように惚れる相手はスペックでははかれない。
キャラはストーリーの中で必ず変化しなくてはいけないと著者は力説している。
「人生で成功するということは、変われるということなのだ」とまである。
一方で「この法則は不変であり、永遠のものなのだ」とも言う。
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