映画『ニュルンベルク(仮題)』  ―2025年全米週末興収トップ10作品(スリラー編12)―

         Amazon  Music        /        Nuremberg               邦題: ニュルンベルク(仮題)      原題: Nuremberg     公開年: 2025年    収録時間: 148分    IMDb評点: 7.7    ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史、スリラー、戦争     出演者: ラッセル・クロウ、ラミ・マレック、マイケル・シャノン      監督: ジェームズ・ヴァンダービルト      概要: ニュルンベルク裁判で戦争犯罪人たちを鑑定した精神科医と、ヒトラーの右腕だったヘルマン・ゲーリングとのやり取りを描いた歴史スリラー IMDbの上位レビューを生成AIを使ってまとめました。 【全体的な評価】 ・ナチスの戦争犯罪者たちの裁判を描いており、歴史の重みや悪の本質を探求しています。 ・多くのレビューが高く評価しており、特にラッセル・クロウ、ラミ・マレック、マイケル・シャノンの演技が絶賛されています。 【ポジティブな意見】 (演技)ラッセル・クロウのゲーリング役は特に評価されており、そのカリスマ性と恐怖感が見事に表現されています。ラミ・マレックの精神科医役も好評です。 (ストーリー)ゲーリングと精神科医の心理戦が緊張感を生み出し、観客を引き込む展開となっています。 (音楽と映像)サウンドトラックや映像美が歴史的な重みを感じさせ、…

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キューブリック&スピルバーグの戦争映画 (一覧)

  Amazon  Video  /  フルメタル・ジャケット   【スタンリー・キューブリック】 「博士の異常な愛情」 ―ただの反核映画ではない― 『博士の異常な愛情』をまとめレビューで再発見する  ―名作の光と闇(ユーモア編1)― 「バリー・リンドン」 ―神の御業― 戦争映画はすべて反戦映画!……なのか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(一頭目)― 戦争映画の最高傑作!……なのか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(二頭目)― 新兵訓練の描写はマジですごい!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(三頭目)― ハートマン軍曹は厳しすぎる!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(四頭目)― ジョーカーは生意気で殴られた!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(五頭目)― 下ネタの字幕はよくできてる!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(六頭目)― ランニング時の歌はふざけてる!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(七頭目)― 銃は自分の女であり最良の友!……なのか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(八頭目)― 殺しは鉄の心臓がやる!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(九頭目)― ほほえみデブは最後までダメだ…

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映画『博士の異常な愛情』をまとめレビューで再発見する  ―名作の光と闇(ユーモア編1)―

   Amazon  Video  /  博士の異常な愛情         邦題: 博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか      原題: Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb     公開年: 1964年    収録時間: 95分    IMDb評点: 8.3    ジャンル: コメディ、戦争     出演者: ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン      監督: スタンリー・キューブリック      概要: アメリカとソ連が偶発的に起こす核戦争を描いたブラックコメディ IMDbの上位レビューを生成AIを使ってまとめました。 はじめに、10点満点の評価を与えたレビューのまとめを紹介します。 そのあとで、1点の最低点を入れたレビューのまとめを紹介します。 スピーディーというわけではない白黒映画ですし、重いテーマであっても核兵器がらみのお話も今では珍しくありませんから、若い層にはアピールしにくいかもしれません。 【主な特徴】 (戦争を風刺)核戦争の不合理と1960年代の政治情勢を批判しています。 (キャラクターの描写)各キャラクターは、軍事と政治の不条理を象徴しており、コメディでありながらも恐ろしい物語に寄与しています…

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映画『地獄の黙示録』をまとめレビューで再発見する  ―名作の光と闇(ドラマ編7)―

     Amazon  Video     /     地獄の黙示録           邦題: 地獄の黙示録      原題: Apocalypse Now     公開年: 1979年    収録時間: 147分(劇場版)    IMDb評点: 8.4    ジャンル: ドラマ、ミステリー、戦争     出演者: マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル、マーティン・シーン、デニス・ホッパー      監督: フランシス・フォード・コッポラ      概要: ベトナム戦争の最中、秘密工作員の大尉が、ジャングルに独立王国を築く米陸軍特殊部隊大佐を暗殺する任務を命じられる IMDbの上位レビューを生成AIを使ってまとめました。 はじめに、10点満点の評価を与えたレビューのまとめを紹介します。 そのあとで、1点の最低点を入れたレビューのまとめを紹介します。 この映画のように「多様な見方ができるゆえに伝わりにくいもの」がある一方で、「多様な世界で誰にでもすぐ伝わるもの」もあります。 どちらが優れているかというと……う~ん。 【紹介】 単なる戦争映画を超え、映画史における重要な作品として常に認識されています。ジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』に基づくこの映画は、カンヌ映画祭でのパルム・ドール受賞を含む数々の栄誉を獲得しました。ベトナム戦争についてだけでなく、戦争全般についての深い考察を提供し、…

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映画『シンドラーのリスト』をまとめレビューで再発見する  ―名作の光と闇(ドラマ編2)―

   Amazon  Video   /   シンドラーのリスト         邦題: シンドラーのリスト      原題: Schindler's List     公開年: 1993年    収録時間: 195分    IMDb評点: 9.0    ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史     出演者: リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー、レイフ・ファインズ      監督: スティーヴン・スピルバーグ      概要: 第二次世界大戦時、実業家のオスカー・シンドラーが多くのユダヤ人を工場で雇用することによって強制収容所から救った伝記映画 IMDbの上位レビューを生成AIを使ってまとめました。 はじめに、10点満点の評価を与えたレビューのまとめを紹介します。 そのあとで、1点の最低点を入れたレビューのまとめを紹介します。 厳しい批判もありますが、十分参考になるものです。 【主なポイント】 (感情的な影響)多くの観客が涙を流し、重いテーマに心を打たれます。 (映画のペース)3時間の長さにもかかわらず、ストーリーはスムーズに進行し、観客を引き込む力があります。 (映像美)白黒の映像に加え、特定のシーンで使用された色が印象的です。 (演技)リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー、ラルフ・ファインズ3者の演技が高く評価されています。 (音楽)ジョン・ウィリアムズの楽曲によって、…

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映画『ウォーフェア/戦地最前線』  ―2025年全米週末興収トップ10作品(アクション編6)―

        Wikipedia       /       Warfare              邦題: ウォーフェア/戦地最前線      原題: Warfare     公開年: 2025年    収録時間: 95分    IMDb評点: 7.7    ジャンル: アクション、ドラマ、戦争     出演者: ジョセフ・クイン、チャールズ・メルトン、ウィル・ポールター、コスモ・ジャーヴィス      監督: アレックス・ガーランド、レイ・メンドーサ      概要: イラク戦争でアメリカ海軍の特殊部隊が実際に体験したことを映画化した作品 ランクイン回数: 4回(5月4日時点) IMDbのレビューから7つ紹介します。 【その1】 「これは戦争映画ではない。戦争そのものだ」 【その2】 「手に汗を握るとは、まさにこのこと。 『プライベート・ライアン』にあった最初の15分間の緊張が1時間半以上つづくものと考えてほしい。 ネタバレで言うわけでなく、観客をすぐに状況に放りこむところがとてもよかった。 兵士たちがなぜそこにいるのか。その目的や任務は何なのか。 それらを知る必要はない。銃弾が飛びはじめればそんなことには意味がなくなる。 彼らは任務に赴く兵士であるだけだ」 【その3】 「間違いなくオスカーに値するサウンドデザインだ。 耳にはまだ音が残ってい…

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映画『クリムゾン・タイド』は今、どう見られているのか?  ―人気作の現在地(スリラー編3)―

     Amazon  Video   /   クリムゾン・タイド         邦題: クリムゾン・タイド    原題: Crimson Tide   公開年: 1995年  収録時間: 116分  IMDb評点: 7.4  私的評価: 7.2  ジャンル: アクション、ドラマ、スリラー、戦争   出演者: デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン    監督: トニー・スコット    概要: 核基地を占拠したロシアの反政府勢力に対抗するためアメリカから弾道ミサイル潜水艦が出港するも、ミサイル発射をめぐり艦長と副長が激しく対立するようになる 2023年以降に投稿されたIMDbレビューから10本紹介します。 そのあとにコメントを記しています。 【ただの娯楽作でなく……】 「ジーン・ハックマンが最近亡くなったため、トニー・スコットによる1995年のスリラー『クリムゾン・タイド』をまた見ることにした。 エンタメというだけでなく、過ぎ去った時代を厳しく考えさせられるようだった。 ただのおもしろい潜水艦ドラマを超えた名人芸で緊張を生む本作は、強力な演技によって支えられている。 リーダーシップや命令の重みについての驚くほど繊細な探求によってもだ」 【地球上でもっとも偉大な……】 「この映画が公開されたとき私は子どもだったが、ハックマンとワシントンのけんかを10分前のことのように覚えている…

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映画『ジ・アークティック・コンボイ(仮題)』  ―2024年全米公開掘り出し物作品(アクション編1)―

        Amazon  Music      /      The  Arctic  Convoy              邦題: ジ・アークティック・コンボイ(仮題)      原題: Konvoi(英題:The Arctic Convoy)     公開年: 2023年    収録時間: 108分    IMDb評点: 6.6    ジャンル: アクション、ドラマ、歴史、スリラー、戦争     出演者: トビアス・ザンテルマン、アンダース・バスモ      監督: ヘンリック・マルティン・ダールスバッケン      概要: 第二次世界大戦中にソ連へ軍事物資を運んだ連合国側の輸送船団とそれを襲うドイツ軍を描いたノルウェー映画の戦争アクション IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「第二次大戦中、私の父はノルウェーの商船でエンジニアをしていた(聞いたことのない北極の海域においてだが)。 乗っていた船が破壊されたことが3度あったが父はなんとか生き延びた。 出来事について多くは語らなかったけれど、目にし経験したものにひどく苦しめられていたのは明らかだった。 戦後父はアメリカに渡る。 それから数十年してノルウェー政府はその貢献に対しメダルを送ってきた。 父はそれらを引き出しに放りこみ、死後にいたるまでメダルは忘れ去られた。 この映画で父がどのような経験をしたのか見通すことが…

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映画『アンジェントルメン』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(アクション編9)―

Amazon Music / The Ministry of Ungentlemanly Warfare      邦題: アンジェントルメン      原題: The Ministry of Ungentlemanly Warfare     公開年: 2024年    収録時間: 120分    IMDb評点: 7.3    ジャンル: アクション、ドラマ、戦争     出演者: ヘンリー・カヴィル、エイザ・ゴンザレス、アラン・リッチソン、アレックス・ペティファー      監督: ガイ・リッチー      概要: 第二次大戦中にイギリスが設立した秘密工作の組織がナチス・ドイツを苦しめる。実話に基づく戦争アクション ランクイン回数: 2回 IMDbのレビューから4つ紹介します。 【その1】 「ガイ・リッチー映画の満足感ある派手なお楽しみがつめこまれている。クールでスタイリッシュな映画だ。 生意気なせりふをまくしたてる自信たっぷりなキャラが山盛りである。 フラッシュバックはどこまでも映画ファンの不意をつく。アクションシーンは一級品。 ああそれと、バイオレンスがある。いっぱいいっぱいある。ほとんどが余計なほど。 バイオレンスの話はもうしたっけ? 伝染性のいかれた陽気さですべてが仕上がっている作品だ」 【その2】 「アクションコメディはガイ・リッチーの十八番である。 …

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映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(スリラー編2)―

        Amazon    Music        /        シビル・ウォー              邦題: シビル・ウォー アメリカ最後の日      原題: Civil War     公開年: 2024年    収録時間: 109分    IMDb評点: 7.6    ジャンル: アクション、アドベンチャー、スリラー     出演者: キルスティン・ダンスト、ヴァグネル・モウラ、ケイリー・スピーニー      監督: アレックス・ガーランド      概要: 専制国家となった近未来のアメリカで激化する新たな内戦をジャーナリストのチームが追う ランクイン回数: 3回(4月28日時点) IMDbのレビューから5つ紹介します。 【その1】 「この戦争がなぜ起きているのか理由はまったくわからない。 正義の戦争だからかもしれない。ひょっとしたらいかれた休戦派の反抗なのか。 そういった情報は提供されない。それがあると、きわめて重要なメッセージの妨げになってしまうばかりなのだろう―― 戦争は地獄、という。 また、政治的な不一致を理由として同じアメリカ人に地獄へ行けと命じるなら用心しろ、という。 結果は思い描いていたものよりはるかに暗く呪わしいかもしれないのだ」 【その2】 「私にはゾッとするような映画である。 起こりうる未来であることが主な理由だ。確率的…

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映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』  ―2024年全米週末興収トップ10作品(ドラマ編8)―

          Amazon   Music         /         ONE   LIFE                邦題: ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命      原題: One Life     公開年: 2023年    収録時間: 109分    IMDb評点: 7.6    ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史     出演者: アンソニー・ホプキンス、ヘレナ・ボナム=カーター、ジョニー・フリン、レナ・オリン      監督: ジェームズ・ホーズ      概要: 第二次世界大戦前にドイツ支配下のチェコスロバキアから多くのユダヤ人児童を避難させたイギリスのシンドラー、ニコラス・ウィントンの伝記映画 ランクイン回数: 1回 IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「テレビでニュースを見れば何が目に入るだろうか? そこにあるのは同じ人に対する人間の残酷さだ。ウクライナ、ガザ、等々、等々。 人類が信じられなくなるほどに。 いや、ほんとうにそうなってしまう。たまには最高の人間らしさを描く物語でもなければ。 (中略) この映画には2つのパートがある。 ジョニー・フリン演じる若きウィントンとアンソニー・ホプキンスによる老いたウィントンで構成されているのだ。 どちらの役者も卓越の演技だった。 ウィントンの母親役であるヘレナ・ボナム=カーターも…

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映画『関心領域』  ―2024年全米興収トップランク作品(ドラマ編1)―

     Amazon   Screenplay    /    関心領域           邦題: 関心領域      原題: The Zone of Interest     公開年: 2023年    収録時間: 105分    IMDb評点: 8.0    ジャンル: ドラマ、歴史、戦争     出演者: クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー      監督: ジョナサン・グレイザー      概要: 第二次大戦中、アウシュヴィッツ強制収容所の所長だったルドルフ・フェルディナント・ヘスが、(収容所に隣接した)庭付きの家で家族とともに豊かな生活を送る IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「すぐ隣りであるにもかかわらず、意外にもそこで起きているホロコーストの様子がまるで目に入ってこない。 その蛮行や虐殺は遠方の叫び声からわかるだけだ。または夜間の炎から。あるいは日中の煙から。 この一家の汚れのない水々しい環境は、すぐそこの場所で行われている大規模な皆殺しと相反している。 身の毛もよだつ出来事を想像にまかせることで伝えた傑作だ」 【その2】 「見やすい映画ではない。だが強力かつ重大な一本だ。 尻込みせずに人間のもっともダークな側面に立ち向かうも、それを利用したりセンセーショナルに取り上げたりすることがない。 難題を問うも、安易には答えない。 …

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映画『ゴルダ(仮題)』  ―2023年全米興収トップランク作品(ドラマ編11)―

           Amazon    Music         /         GOLDA                 邦題: ゴルダ(仮題)      原題: Golda     公開年: 2023年    収録時間: 100分    IMDb評点: 6.4    ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史、戦争     出演者: ヘレン・ミレン      監督: ガイ・ナティブ      概要: イスラエル初の女性首相ゴルダ・メイアの伝記映画。おもに第四次中東戦争のころが描かれる IMDbのレビューから3つ紹介します。 【その1】 「このヨム・キプール戦争(第四次中東戦争の別称)はなんとか3週間で済んだ。 けれども戦争における意思決定がもたらす甚大なストレスがゴルダに生じていたのは明らかだった。タフなリーダーとしての彼女の立場も同様だ。 彼女にとってその意味は人間らしい感情を犠牲にしたことではない。 むしろ決断を、コミュニケーションを、有能なチームに身を置くことを学んだ……政権には不実な者もいたというほのめかしも劇中にはあったが。 ベギン(元イスラエル首相)とサーダート(元エジプト大統領)がサインする「エジプト・イスラエル平和条約」がまとまるまでゴルダは生きた(亡くなったのは発効直前)。 評判は悪いが彼女のリーダーシップによって成立した条約だ。 ミレン氏自身がエリザベス2世の役でアカデ…

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映画『オッペンハイマー』  ―2023年全米週末興収トップ10作品(ドラマ編12)―

        Amazon     Music        /        Oppenheimer              邦題: オッペンハイマー      原題: Oppenheimer     公開年: 2023年    収録時間: 180分    IMDb評点: 8.6    ジャンル: 伝記、ドラマ、歴史     出演者: キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・ジュニア、フローレンス・ピュー      監督: クリストファー・ノーラン      概要: 第二次大戦中に原爆開発を主導した理論物理学者のロバート・オッペンハイマーを描いた伝記映画 ランクイン回数: 3回(8月6日時点) IMDbのレビューから4つ紹介します。 最後のひとつはレビューというよりも日本の敗戦についての見解になっています。 【その1】 「有名な歴史上の人物を主役とした心理スリラーであること。そこに力を注いだところが本作最良の側面である。 ある時点で心理ホラー映画に転じたりもする。非常に恐ろしいスピーチを含む場面がひとつあるのだ。 これまで一般に知られてきた歴史を扱ったストーリーでありながら、極めてサスペンスにあふれた瞬間を表現することもできている」 【その2】 「簡単に言えば、テクニックの傑作である。サウンドデザイン、音楽、撮影、そして演技はそれぞれ…

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映画『コヴェナント/約束の救出』  ―2023年全米週末興収トップ10作品(スリラー編5)―

         Amazon   Music       /       The  Covenant               邦題: コヴェナント/約束の救出      原題: Guy Ritchie's the Covenant     公開年: 2023年    収録時間: 123分    IMDb評点: 7.7    ジャンル: アクション、ドラマ、スリラー、戦争     出演者: ジェイク・ジレンホール、ダール・サリム      監督: ガイ・リッチー      概要: アメリカの退役軍人が、かつて命を救ってくれたアフガンの通訳をタリバンから守るために再び現地に入る ランクイン回数: 3回(5月7日時点) 以下のレビューは、「全米週末興収トップ10」の記事で紹介したIMDbレビューを転載したものです。 【その1】 「アクションはすごい。かなりリアルだ。 だが、ただの戦争映画ではない点が他とは異なる。 主役も視点もやっぱりアメリカ中心かもしれない。 ではあっても地元の通訳をたたえる良い仕事をしている作品なのだ。 通訳たちは自分や家族の命を危険にさらしながらタリバンと戦う者を助けていた。 せりふの多くがパシュトー語であるため、アメリカ兵がいかに場違いなところにいるかがわかる。 アフガニスタンの文化的要素がいくつかあってためになる。評価したい」 【その2】 …

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映画『ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン』  ―2022年全米週末興収トップ10作品(ドラマ編11)―

          Amazon    Music          /          Devotion                邦題: ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン      原題: Devotion     公開年: 2022年    収録時間: 139分    IMDb評点: 7.0    ジャンル: アクション、ドラマ、戦争     出演者: ジョナサン・メジャース、グレン・パウエル      監督: J・D・ディラード      概要: アフリカ系アメリカ人として初めて海軍のパイロットになった男(実在した人物)が朝鮮戦争の空を飛ぶ ランクイン回数: 3回(12月11日時点) 以下のレビューは、「全米週末興収トップ10」の記事で紹介したIMDbレビューを転載したものです。 【その1】 「長編の物語ではなくドキュメンタリーのように進む映画だ。 盛り上げてくれる事件など起きない筋で、ストーリーに意味を与える原動力があるわけでもない。 物語というよりも朝鮮戦争に従事することになった人間たちの肖像画である」 【その2】 「ジェシー・ブラウン(アメリカ海軍初のアフリカ系アメリカ人パイロット)について描く朝鮮戦争の映画と宣伝されてはいるものの、そうなるのは中盤以降になってからだ。 どこかで見た場面もいくらかあるとはいえ、概してひどい出来ではなかった。 脚本…

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ジョーカーは恐れを捨てられた!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(十八頭目)―

最初にBDの日本語字幕を、次に本文を、最後に同BD収録の英語字幕を紹介します。 行進する大勢の兵士たち 【日本語字幕】 ジョーカー(ナレーション)「今日一日の業績で、我々は十分、歴史に名を残した。香水川まで進んだらそこで朝を待つ」 ミッキーマウスのテーマ曲を歌いながら兵士たちが行進する。 兵士たち「僕らは、よく遊び、よく働く、仲良し仲間。ミッキーマウス! ミッキーマウス! よい子の旗は永遠にたなびく。男の子、女の子、近い子、遠い子、だれもが、みんな大歓迎。M-I-C-K-E-Y M-O-U-S-E!」 ジョーカー(ナレーション)「頭に浮かぶのは硬い乳首の白日夢。潮吹き女王メリーが主催する生還祝いの妄想大乱交。五体満足の幸福感に浸り除隊ももうすぐ。わたしはクソ地獄にいる…が、こうして生きている。もう恐れはしない」 「アメリカでは、どの子もテレビの前にすわってこの歌を歌う。ここで言いたかったのは、戦争をしているこの兵士たちが、子どもだったかつての彼らとほとんど同じであることだ。テレビの前にすわりミッキーマウスの歌を歌っていたあのころの……」 ――歌についてのキューブリック監督の説明である。 そういえば脚本の最後では、戦争ごっこをして遊ぶ8歳児のジョーカーが描かれていた。 一方、原作では兵士たちが兵舎内で歌う。 退屈しのぎに餌でたくさんのネズミをおびきよせ、みんなが斧や銃剣で殺し…

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ジョーカーの殺しは非道!……なのか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(十七頭目)―

最初にBDの日本語字幕を、次に本文を、最後に同BD収録の英語字幕を紹介します。 倒した少女のスナイパーを取り囲むアメリカ兵たち 【日本語字幕】 ドンロン「何と言ってる」 ジョーカー「祈ってる」 ロック「“ベイビーさん” シコシコ、もうダメダメ。助けようがねえや。死んだも同じ」 アニマルマザー「よし。おさらばしようぜ」 ジョーカー「彼女は?」 アニマルマザー「知るか。勝手に腐るさ」 ジョーカー「ここに残して行けない」 アニマルマザー「クソバカが。カウボーイもくたばったんだぜ。お前の最後のダチが。おれの命令に従え。おれの言い分は“ネズミに食わせろ”だ」 ジョーカー「指揮する気はないが、このまま残していけないと言ってるんだ」 少女「あたしを……撃って。撃って。撃って」 アニマルマザー「始末したけりゃ、さっさと始末しろ」 少女「あたしを……撃って。あたしを……撃って」 ジョーカーがつらそうな顔で少女に引き金を引く。 ラフターマン「ジョーカー。これで勲章もらえるぜ。悪虐非道勲章を!」 ドンロン「強烈……まったく強烈」 ジョーカーはもっとも慈悲深くて共感できるキャラだ。 他の兵士たちと違い、人間らしい表情をジョーカーは幾度も見せている。 口ではいきがっていても、もっとも殺しと縁のなさそうなそんな人間が、もっとも難しい顔が見えるほどの近距…

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娼婦を買うシーンに意味はない!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(十六頭目)―

最初にBDの日本語字幕を、次に本文を、最後に同BD収録の英語字幕を紹介します。 娼婦を買う兵士たち 【日本語字幕】 現地の女性と仲介の男がバイクでやってくる。 兵士たちがはやし立てる。 カウボーイ「お早う。お嬢様。おれ、お坊っちゃまね。いい品かい、隊長?」 仲介人「最高ファッキするか?」 カウボーイ「ナンバーワン・ファッキする?」 兵士のひとり「なめなめ、くれ」 仲介人「なめなめ、ファッキ、マンコたばこ、何でも、何時間でも歓迎」 カウボーイ「何でも歓迎! オーケー! お値段は、隊長?」 仲介人「1人15ドル」 カウボーイ「最悪(ナンバーテン)ね。15ドル、沢山ブークー。1人5ドル」 仲介人「本気でやるね。延長シコシコ歓迎ね。10ドル」 兵士のひとり「5ドル」 仲介人「10ドル」 カウボーイ「友軍の銃を付ける。未使用で持ち主が逃げた」 仲介人「5ドルね。おれ、もらう」 エイトボールが女性に近づく。 エイトボール「乗っかるぜ」 女性が嫌がる。 エイトボール「どうした隊長?」 仲介人「黒い兄弟、シコシコ駄目」 エイトボール「話が見えねえよ」 仲介人「黒い兄弟、沢山ブークーね」 エイトボール「はっきり言え」 カウボーイ「要するに、黒い肉棒は入り切らんと」 エイトボール「車のクローム・メッキ吸い尽くす口だぜ」 …

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アメリカ兵を嫌うベトナム人はろくでもない!……のか?  ―『フルメタル・ジャケット』を丸坊主にする(十五頭目)―

最初にBDの日本語字幕を、次に本文を、最後に同BD収録の英語字幕を紹介します。 マスコミのインタビューに答える兵士たち 【日本語字幕】 エイトボール「思うに南ベトナム人は戦争に巻き込まれる事をあまり欲してない。つまり、そんな連中にはく奪されたおれたちの自由は与えられたわけで。彼らは自由より命が大事。そんな連中さ」 カウボーイ「北の連中はかなり手ごわい闘士だ。ゾッとするのは味方と言ってる連中も相当数が信用できない。戦線から逃げるやつが随分目につく」 ドンロン「そんな連中のために戦死して冷笑される。まったくの冗談」 アニマルマザー「ねらうべきベトナム人を間違えてるよな、おれたち」 カウボーイ「嫌いな国だね。馬を見かけないし。ただの一頭もいない。何かが間違ってる(笑)」 ジョーカー「“東南アジアの宝石”ベトナムを見たかった。古い歴史と文化を持つ豊かな民に会いたかった。そして殺すわけ。町内で最初に殺害確認戦果をあげる子になりたかった」 1968年のテト攻勢で敵はこれまでのジャングルや水田でなく都市部を戦場に選んだ。 これにより、マスコミを通じてアメリカ市民がベトナムの厳しさをはっきり知ってしまったという。 メディアによるその取材状況の一端がこの場面でわかる。 おもしろいのは敵の北ベトナムでなく、味方であるはずの南ベトナムへの批判が多いことだ。 ジョーカーだけ違うが、「そして…

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